5話
出かけるときはならべく家族で出かけた。
モモの親戚の人々はすべていなくなってしまった。
その次の日も…またまた次の日も…
どんどん消えて行った。
ニュースのアナウンサーもいない。ラジオのアナウンサーもいない。
ニュースも見れないし、電気も使えない。
それでも、お父さん、お母さん、モモで生活していた。
とうとう、台湾の人々が全滅した。
誰もいない台湾の島は、静かだった。
財布も家具も本も車も自転車も…
ドアの鍵も使えない電話も、すべておきっぱなし。
ただ、人類が減って行くだけ・・・・。
モモが住んでいる日本にはまだだいぶ人が残っていた。
元日本の人口数は、1億30000000万人だった。
それが今の人口数は30000000万人になった。1億人の人々が行方不明になった。
お母さん:「あぁ…どうしたのかしら…」
お母さんは毎日毎日、ずっとずっとずっとつぶやいていた。
もうこれ以上出ないというほど涙を流しているお父さん。
めったに泣かないお父さんがこれほど泣くのを初めて見た。
モモは泣く…というより、精神がおかしくなったのだろうか…
ずっと椅子に座って天井に向かって笑い続ける。
街の人々もみんなどうかしたようだった。
ボーっとして歩く人、草をむしり続ける人…
悲惨だった。
ついに北海道の人類が全滅した。
北海道の人口は500万人いたが…それが…
どんどん人類が滅んでいった。
怖いですね~