4話
モモ:「そんな…まさかでしょ?」
お母さん:「何1人でブツブツ言ってるの。早くご飯食べちゃいなさ〜い!!」
アナウンサー1:「驚きですね!!いきなり燃え出すとは。」
アナウンサー2:「怖いですね…なにかの空気現象でしょうか?
その事について専門家に聞きました。」
専門家:「ゴホン。千恵子さんが言ってた、“テーブルから火が出た”というのは、いくら木製でもそんな事はあり得ないです。
もしそこにライターや、チャッカマンがあったのなら、それはあり得ますね。
前使ってたとき、ずっと押ささったままだとか…」
アナウンサー1:「との事です。しかし千恵子さんに再び伺うと、テーブルにはライターなどは置いていない、とお答えしました。
一体、千恵子さんの部屋はどうなっていたのでしょうか。
今もまだ、調査中です。
・・・次のニュースです・・・」
モモ:「そんな…そんな、まさか…」
モモ:「お母さん!!!!!」
コップにお茶を入れていたお母さんが驚いた。
お母さん:「わ!びっくりしたじゃないの。どうした?」
モモ:「む、昔、黒いかえるの事話してくれたでしょ!?」
お母さんは一瞬呆然とすると、
うなずいた。
モモ:「きっとそれだ…!!!黒いかえるが色んな事件を巻き起こしてるんだ!!」
その後、色んなニュースが相次いだ。
『今日をもって、コンビニ強盗は日本で15件…』
『〇〇山で山火事があり、15時間後に炎は消されました…』
『〇△国で、震度7の大地震がありました。それにより、死者37人…』
その他にも悲惨なニュースが1週間…2週間と毎日続いた。
モモ:「なんなの…今のニュース…」
モモが不思議に思ったニュースがこれだった。
『1日に、世界で30人ほどの行方不明者。1週間前から続いており、1週間前から行方不明者は210人と爆発的な人数に及びました。』
行方不明者が210人もいるようだった。
『イタリアのダン・ケーさんによると、“ゴミを出しに行ったきり帰ってこない”。
アメリカの〇〇州の、ダニエル・ランエルドさんの場合、
“一緒に旅行へ行って、ホテルで寝ていて、朝起きると荷物も携帯も財布も全部置きっぱなしでいなくなっていた”との事です。
韓国の、ヨン・チューミーさんの時は、
“うちの子供が、友達の家に遊びに行って…それから帰ってこないんだ!!その遊びに行った友達の家に、『今日うちの子が行ったかい?』と聞いたら、来てないっていうんだ!!”
などと、世にも奇妙な事が起こってしまいました。』
その後も、どんどん行方不明者がいなくなり、
1ヶ月でなんと、930人もの行方不明者が出た。
張り紙をしても1人も見つからない。そしてついに、モモの友達…カオリまで…。
モモは恐ろしくなった。部屋から出たくなかったし、ずっと家族と一緒でいたかった。
絶対、絶対家族だけはいなくなってはいけない!!!と思っていた。
その1ヵ月後…行方不明者は合計で1860人に達した。
お母さん:「どうなったの!!この世界は!!!」
お母さんは泣きわめいていた。
モモは恐ろしさのあまり、涙も出ない。そのかわり震えが止まらなかった。
そしてとうとう…親友だったユカまで。
その1ヵ月後行方不明者は、2790人になった。
また1ヶ月経つと…
3720人・・・
4620・・・・
5520・・・・
6420・・・・
モモの友達はすべて消えていった。
7320・・・・
8220・・・・
9120・・・・
とうとう10000を超えた。
10020・・・・
10920・・・・
ニュースのアナウンサー、学校の先生、親戚のおばさん、モモのおばあちゃん、ユカ、カオリ、エミリ・・・。
どんどん減っていった。
大統領、モモの好きだった歌手、お父さんの会社の社長・・・
近くの喫茶店の店長さん、モモの好きな人、おじいちゃん。
いつも挨拶してくれる近所のマチコおばさん。
20000・・・30000と世界の人たちの人数が消えていく。
50000・・・
そして、ポストの郵便物を取りに行った・・・
妹まで・・・
この世界はどうなったのだろうか!!
こわいですねー