1話
「キャー!なんか出てきたよ!」
何年も使ってない古いジョウロから
黒いモノが出てきた。
それは
かえる
だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お母さんが買い物帰り。
怖い話をしてくれた。
母:「黒いかえるを見た人は…死んじゃうのよ!!アッハハハハ」
モモ:「黒いかえるなんて…色んな種類がいるかも!!」
母:「ううん。フツウの黒いかえるじゃないのよ!そのかえる君のお腹には、文字がかかれてあるんだって…そんなかえる…いないわよね!!」
母が雰囲気を変えようとしているのだろうか。
小学2年のモモでもそんなのわかる。
モモ:「黒い…かえるか…見てみたいな…1度だけ。」
そして2人でクスクス笑いながら帰った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
わたし、モモはもうすぐ卒業。
たくさんの友達を作っていい思いでも作った。
これで卒業…ちょっと悲しいけど
大きな第1歩を踏み出せる。
先生:「来週は…卒業式です。みなさん…」
先生は悲しいのか
嬉しいのかわからない表情を浮かべた。
タクヤ:「先生!!悲しいですか??!!」
((アハハハ))
みんなが笑った。
モモ:「ねぇ!!卒業式の後にさ…そのまんまの服でプリ撮んないっ??」
カオリ:「いいね!!いこいこ!!」
ユカ:「さんせーい☆」
エミリ:「あたし可愛い制服着ていこ〜♪」
〜卒業式〜
代表者:「下級生のみんな…グズッ…今まで…ズズッ…ありがとうございました…!!」
代表者のエミリは大号泣。
カオリ:「ほらほら、泣かない泣かない!!」
と言ってるカオリ、泣いてる。
すると、1年生の子が
「キャー!!かえるだわ!!」
((ざわ!!))
『かえるだって〜?』『窓もドアも開いてないのに?』『ざわざわ…』
先生が取ろうと苦労してたけどなかなか捕まえれない。
まるで透明なかえるで先生の手をすり抜けてるみたいに速い…。
そしてモモも近づいて見てみると…
そのかえるは真っ黒だった。
まるで墨を流したかのように…。
モモ:(…黒い…かえる…?)
モモは何か覚えのあるような気がした。
モモ:(黒いかえる…黒いかえる…ハッ!!!)
昔、お母さんと話したことを思い出した。
〜〜『黒いかえるを見た人は…死んじゃうのよ!!アッハハハハ』〜
モモ:(死ぬ!?ヤバい!!)
モモはすぐ友達に教えた。
みんな大騒ぎ。
モモ:「待って!!みんな!!ちょ…」
誰も話を聞こうとしない。
すると
((ガタタタタタタタタタ!!))
大きな地震だ。
周りの人:「キャー!!地震ーー!!」
エミリ:「いやー!助けてっ…」
モモ:(え!?なに…これ…足が…動かない!!)
するとモモの背中に氷を流したような感触がした。
モモ:「ひゃっ」
そして地面を見ると…
黒い
かえるが
こっちを見て。笑っているようだ。
足や手がゾクゾクする。
モモ:(へ…助けて…)
まだ揺れは続いている。
すると誰かに押されたかと思うと、かえるはいなくなり、地震もおさまった。
周りの人:「怖かったー!!」
泣くコもいた。
一体
あのかえるは
何者なんだろうか
〜続〜