“同棲”する彼女と心のすれ違いで上手くいかない!
俺はずっと好きだった女の子とやっと付き合えて今は同棲を
はじめている。
でも? 今までひとりだったのが二人になりなんだか緊張して
彼女と上手くいかない!
一人暮らしの時は、部屋の中で何時も俺はゴロゴロして何もし
なかったが、彼女と一緒に居ると思うだけで緊張して気が抜け
なくなった。
服は脱ぎぱなしだし、靴下もそこら辺に落ちている。
ペットボトルも飲んだらそのまま、少し余って置いている状態。
男の一人暮らしの部屋はだいたいそういうもんじゃないのかな。
俺もそんな感じで、部屋に居る時はぐうたらしていた。
それが? 彼女と同棲をはじめると部屋の中はいつもキレイで
ゴミ一つない!
彼女が物凄くキレイ好きだからホコリもないしね!
いつも部屋はキレイな状態なんだ。
・・・後は? 食事がコンビニ弁当から彼女の手料理に変わった。
家に帰ると、いつも温かいご飯が出てくる。
凄く嬉しいことだけど、たまにはコンビニ弁当が恋しくなる。
簡単に言うと、“部屋がキレイすぎて落ち着かない!”
彼女にそんな事は言えないし。
“たまにはコンビニ弁当が食べたい”なんて! 口が裂けても言えないよ!
こんな感じだから、トイレの使い方や部屋に服を脱ぎ捨てるのも
簡単にできない!
彼女の事は大好きだけど、窮屈というか? 息がつまる。
これをどうしたら解消できるのか未だにまだ分からない!
『今日も遅かったんだね。』
『残業で遅くなった。』
『最近、いつも“残業ばかりじゃない!”』
『えぇ!? そうかな、』
『そうよ! “もしかして? 家に帰って来るのが嫌なの?”』
『・・・えぇ!? 違うよ!』
『“まさか浮気とかしてないよね?”』
『してないよ。』
『・・・ならいいんだけど。』
『じゃあ、もうお風呂に入るわ!』
『晩ごはんは?』
『外で食べてきた。』
『あぁ、そう!』
・・・お互いに分かっている。
“心がすれ違ってきている事を!” でもどうしていいのか分からない。
彼女は俺が“外で浮気”していると思っている。
そんなはずはないのに、、、。
俺が彼女と一緒に居て窮屈な思いをしている事は言えない!
彼女を傷つけたくないし、俺さえ我慢すればいいことだと思っている。
だからなのか? 彼女との心の溝がだんだん深くなっているようにも感じていた。
大好きで付き合った彼女と同棲して、まさかその彼女と上手くいかなくなるとは
考えもしなかった。
その原因が? “一緒に住んだからなんて!”
ここにきて! 彼女と同棲を解消できないし。
きっと彼女もこのままいけば、【二人の結婚】も考えているだろうし。
こんな形で別れるのも嫌だな。
俺は思い切って彼女に俺の本音を訊いてもらう事に決めた!
『なあ、少し大事な話があるからココに座って。』
『えぇ!?』
『これから先の二人の話だよ。』
『“やっぱり浮気してたの?”』
『違うって! 取りあえず、ココに座って!』
『嫌よ! 私、文仁と絶対に別れないから!』
『俺もだよ。だからココに座って。』
『えぇ!? ううん。』
・・・俺は優しく彼女に語り掛けるように、彼女が分かるように
説明した。
彼女も俺の話に真剣に耳を傾けている。
『・・・そっか、今までごめんね。』
『ルナが悪い訳じゃないよ。』
『ううん。』
『俺はずっとルナの事しか見てないし!』
『うん! それなら“同棲やめよっか!”』
『えぇ!? いいの?』
『その方が文仁も気が楽だと思うし! 私も正直ハリキリ過ぎた部分が
あると思う!』
『うん。』
『少し距離を置いてもいいし、週に3回会うとか決めた方がいいね!』
『そうだね! 本当にごめんな。』
『いいよ! 文仁の気持ちもよく分かるし!』
『・・・ううん。』
『どうせ一人暮らしの時は、好き放題してたんでしょ! コンビニ弁当
ばっかり食べてたとか!』
『えぇ!? なんで分かった?』
『男の一人暮らしって! 皆、そんなもんでしょ!』
『そうだな。ありがとう!』
『うん! “二人の関係が修復できるならその方が私もいいしね!”』
『・・・あぁ!』
勇気を振り絞って彼女に話して良かった。
俺の彼女は俺が思った以上に、“物凄く物わかりのいい彼女だった!”
彼女のおかげで、俺の生活がまた戻ってきた。
その分、彼女には思う存分甘えさせてあげようと思った。
愛する彼女とこんな事で別れない為にも、二人の想いを大事にして
いきたいとこの先も俺は思っているよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。