表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/225

閑話 アギーラ、トイレ事情を900字程度で語る

 そうそう、トイレ…気にならない?


 なんと、この森の工房でさえも、ちゃんと魔道具式上下水道が完備されてるんだ。ここは森とは言っても人里離れた深い森って訳ではなくて町の直轄地だからね。町の門をくぐったらすぐだからさ。

 

 でも、こういう大きな町だけじゃなくって、シーラさんの実家がある村(ド田舎)でも普及してるっていうんだから凄いよ。あれ…これ、なんか僕、失礼な感じになっちゃてない?田舎上等!


 大昔は魔法が使える人ばかりだったから、お互いの魔法で生活の不便な部分を補ってたんだって。多分、生活魔法ももっと強く出てたんだろうね。

 いつしか魔法が使える人が少なくなってきて、それに比例するかのように魔力量も減ってきてしまった。

 不思議だよね。便利なものが退化していくなんてさ。まぁ、それで魔道具が発展を遂げる訳なんだけど。


 人の暮らしが少しずつ豊かになって少しずつ便利になって…そうなってくると今度は、疫病やら破傷風の予防なんかの観点から、衛生面の改善をして欲しいって、あちこちから声があがってきたんだ。

 これが今から100年くらい前らしい。


 そこでギルドが国をまたいで最強魔道具師軍団を結成し、上下水道を整備するという一大事業『衛生大改革』が推し進められることになったんだってさ。…ん?ギルドが?国じゃなくって??


 とにかく、魔道具師軍団は各所からしっかりと意見を汲んで、上下水道の整備と同時に水回りの設置にも尽力したらしいよ。大変だっただろうけど、そのおかげでこの快適なトイレ生活が送れてるんだな。ありがたやありがたや。

 シーラさんも師匠から、師匠もそのまた師匠からと、この魔道具師軍団の逸話はしっかり後進へと語り継がれてるんだってさ。 


 トイレは普通の洋式便座タイプなんだけど、()()が終わったら専用の蓋を閉めるんだ。そしてボタンを押す。そうすると『ジャッ…シュボッ』みたいな音がして、終わり。暫くして蓋を開けてみたら全部綺麗になくなってた。


 ちなみにトイレの紙もあるんだよ。草を紙のような状態にしたものらしいんだけどね。少し水で濡らすとさらに拭きやすくなると聞いて試してみたら…贔屓目に言って…最高だったー!


 ありがたやありがたや。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ