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今日も僕は生きている  作者: 赤羽 千菜
8/9

わからない

「わかってる」


 ほんとに頭の中ではわかってるんだ。「つもり」かもしれないけど今はわかってる。

 なのに「君は何一つわかってない」と。

 じゃあ君に問おう。私の何をわかっているんだ?

 声、顔?経歴?外面?


 全部全部「君から見た私」じゃないか君がわかっているのは。

 私だって「私から見た君」しかわからない。手を差し伸べるときは「言葉にしなきゃわからないよ」なんて言っても、君は言葉にすらしてくれないじゃないか。

 私の感情を話しても「わかるよ」なんて形だけの言葉を言って。君はひどいやつだ。



「わかるよ」


 その言葉にどれだけ救われてしまうのだろう。

 「わからないくせに」なんて気持ちを上回る「わかるよ」という言葉に安堵してしまうこの感情。


「君は君なりにいればいいんだよ」


 「わかってる」けど、できない。でも、その言葉でもらうだけでたくさんの勇気がもらえてしまう。

 こんな優柔不断な自分にさえ嫌気がさしてしまう。


 「理解」と「納得」「わかる」ことは違う。「理解」してほしいわけじゃない。

 ただ「わかるよ」とその言葉が欲しいだけなのにその言葉を言ってくれないだけで君を、自分を責めてしまう。


 こんな自分が嫌いだ。

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