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今日も僕は生きている  作者: 赤羽 千菜
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無限と有限の自由

「自分で決めるの大変だから決めてもらえるのうらやましいな」


 縛られた自由は本物の有限の自由より無限でとても狭い自由である。そのことを誰も知らない。

 一度縛られた過去は絶対に変えられない。抗えない。


「全て決められるのも退屈だよ」


 なんて苦笑いをして。

 趣味に対しても、世界の広がりに対しても、無限の有限が僕たちにはのしかかる。

 いざ決断をしようと思うと「決断力がない」なんて責められて。

 小さければその「責任」すべて背負わなくていいんですか?大人になった瞬間にすべての「責任」は私に向くんですか?

 有限で無限な自由を作り出したのは貴方なのにこの「責任」は誰がとってくれるんですか?私に向いてくるんですか?

 なんて嘆いても誰も「責任」を背負おうとなんてしなくて。

 「責任」がでかくなるとぽいと捨てる。


「無限の自由がほしい」


 なんて呟いて嘆いて誰かに手を取ってほしくて。


 感情、好き嫌い、欲しいもの、いらないもの。

 すべて決められて。挑戦する勇気さえ消えて。新しいことにさえ触れられなくて。


「こんな無限で有限の自由なんて私はいらない」


 そう嘆いてもこの無限は変わらない。

 明日も元気に生きていこう。そうやってまた自由を狭めてしまう。

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