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重たい言葉
「頑張れ」
そう言われた。「お前に応援されなくても頑張ってるわ」なんて言えたら楽なのに。
「才能だね。すごい」
そう言われた。「私の頑張りを無下にして話すな」なんて言えたら楽なのに。
「期待してる」
そう言われた。「お前の期待がプレッシャーになるんだ」なんて言えたら楽なのに。
言い返せれば、もう少し口が開けば生きていくのが楽なのに。
どうして私は心を閉じてしまうんだろう。
親の言葉は「他人」の言葉で最も重い言葉となるのだ。
親の言葉は「真実」で、それに従う「操り人形」と化して、今日も踊ろう。
今日も僕は生きている。それだけが救いさ。
さぁ、明日も抗えない生と性を生きていこう。
「なんのために生きているの?」
私は答える。
「未来を求めて生きて、踊って恥じるのサ。それが間違いでも。それが「真実」であるならサ」