表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dear My Doctor  作者: 美月沙紀
2/17

出会い2

あれぇ?いないのかなぁ?

どこかの部に連れて行かれちゃったのかなぁ?



いい加減に疲れてきた私は、ハァっと1つタメ息をついた。


先輩に頼まれて(命令されて?)三杉琢磨くんとやらを探しているが、それらしき人は見当たらない。


といっても、私が持っている情報は、彼が福岡県出身で、高校時代は帰宅部だったってことだけだから、わかるもわからないもないのだが。


どういう手段を使っているか知らないが、毎年上級生が新入生の個人情報を引き出して、それを元に新入生を自分達のサークルに勧誘する。その個人情報は、出身地、出身高校名、高校時代の部活や業績(インターハイ出場、とか)などなど。カッコいいとか美人だとか、そんな情報まで出まわる。


まぁ、もうちょっと頑張るか…と校舎の出口を見たとき、ある男の子と目が合った。



えっ、外国人?


色黒で、大きい目をクリクリさせている。タイとか、その辺の人かな?



すると、彼はそろそろとこちらの方に寄ってきた。


「あの、えっと、僕、三杉琢磨ですが、その、あの、…」


あ、やった!この人が三杉くんか!日本人だったんだ!九州の人って、こんな顔なんだな…


「はじめまして、私、美月沙紀っていうの。2年生なんだけど。これから、ランチ行くんだけど、一緒に行かない?」


「え、あの、どういう…?」


「あ、これね、新入生歓迎企画なの。サークルの紹介兼ねて、部員と新入生でランチするの。おごるから、来て来て!」


「でも僕、地域医療研究会に入るなんて決めてないし…」


「いいのいいの!それは後で考えてくれればいいから」



ハァ、それなら、と彼は承知した。やった!これで、先輩のミッションclear!私は彼と、他の新入生2人とともに、ランチ会場へと向かった。



それが、私と三杉琢磨くんとの出会いだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ