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イマゴロセツナ 詩集

星屑の恋心

作者: keisei1

 

 体育服 ブルマ 別に変な目で見ていないんだよ


 よくある話さ 報わられるはずもない 片思いさ



 君はクラスの 人気者だから 近づけないんだ


 僕に一つでも いいところあれば 話しかけたいんだ



 恋心は星屑



 体育の授業が 終わり みんなが水飲み場向かう


 なぜだか 視線が君に向かって 自戒の極みさ



 君が喉を潤す その姿 一目見たくて


 怪しいところもあるけど そこだけは 勘弁しておくれ



 恋心は夢現



 僕の憧れの夢の 少しだけでも 近づきたい


 ヤラシイ心 ないけれど と 言えばそれも嘘になるが


 僕のこのピュアな心を いつか受けとめておくれと


 星に願いを たくしても やりきれない想い募る



 こんな悲喜劇 抜け出したい これでは僕は変質者


 「おまわりさん こっちですよ!」 と 言われる日も 直に近い


 それでも僕のこの想い 濁りは一つもないんだ


 君と幸せに なりたくて 教室に戻る 君を追いかけた


 

 数学 英語 物理 僕はどれもダメだけど


 「お前時々面白い」とか 言われるなんだ


 別に面白アピール したいわけじゃないけれど


 君の笑顔が 一目だけ見たくておどけてみたいんだ



 恋心は盲目



 教室へ 戻った 僕らは 次の授業に備える


 今度の授業は そこそこ僕の得意な古文さ


 清少納言と紫式部が仲が悪いと


 先生が口にした時 僕は一言言ってみたよ  



 「近親憎悪だね」



 なかなかシニカル 的を得て シンプルなこの冗談は


 クラスのみんな そこそこウケが 良かったみたいで


 笑ってくれる子もいれば そうじゃない子もいるけれど


 僕が気がかりなのは やっぱり君の笑顔だけなんだ



 無償の愛情



 僕が彼女を見てみれば 彼女は「クスリ」ともしてない


 冗談好きじゃないってことは そう そこそこ知っていたけれど


 僕の心はパニックさ いっそ僕は消えてしまえ


 他の子達の 笑い声 僕の耳から遠ざかる



 ところが 授業終わる頃 彼女が僕に近づいて


 「何だか〇〇君面白い」 夢の言葉を口にした


 僕はそれだけで 天国


 「あのね 僕は前からね」 告白を覚悟してみるが


 唇が震え 何も言い出せない



 だけど彼女 不意に手取り 「ちょっと話してみてみない?」


 これは夢か幻なの 八百万やおよろずの神 ありがとう


 僕と彼女は屋上で 他愛のない話をする


 風になびいた 彼女の髪 笑顔とともに揺れていた



 僕はその時知ったのさ これが本当の愛なのか


 とりあえずは 告白後回し 明日も彼女の笑顔を見てみたい


 

 無償の愛 フジコヘミング


 無償の愛 美輪明宏


 無償の愛 キリスト様


 無償の愛 ブッダさえ


 言っていたね



 

 


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