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桜舞う春の空から  作者: 漆川 司
2/5

2話

はい今回初登場の上崎 凛さんです。

あっ主人公 空 の本名を公開していませんでしたが

次あたりで出てくると思います。

日の光も沈み街路時の明かりがポツポツとつきはじめている

空には三日月とほうき星が綺麗な光を放って浮かんでいる

そんな中俺は一人で近くの商店街に向かっている

住宅街だからか、人気はあまりない

ちらほらと学生が部活を終えて帰ってきているくらいだ


時刻は18:20をまわったところだ

俺は結構こういう人気がなくて

薄暗くてそういうところが案外好きだったりする


街灯の白い光と家々から漂う

鼻腔をくすぐる晩御飯の香り

それとお風呂の香り・・・

なんだか変態チックだ


そう軽い自己嫌悪に落ち込む


商店街につくとまだまだ人で溢れていて

俺と同じようにお遣いだろうか

少し短めのチェックのスカートをはいている

女子高生が目に入る


「おーーっす!」


そう明るい声で、すこしおちゃらけた感じで声をかけてきたのは

言わずもがなその女子高生だ


指がサラサラと、とおりそうな黒髪が腰までのびていて

頭には天使のわっかなるものがある

前髪は軽く横に流している

白い肌と筋の通った鼻

大きな目の下にはほくろが一つ

見間違えるはずもない


俺の幼馴染 上崎かみさき りん


「よっ」


気が知れたなかなので気軽にそう返す


「空も晩御飯のお遣いなの?」


「そうだよ、うちの母さん味噌汁の具買うのわすれちゃった~っとかいってさ」


「そうかそうか。」


なにか考えこむような仕草をする凛


「どうした?」


「いやさ、今日の空ん家の晩御飯はなにかな~っておもってさ」


「なんだそんなことかよ、今日はとんかつだよ」


別に明日なにか大事なイベントがあって

それの成功を願ってとかじゃない普通にとんかつだ

そんな時もあるだろう。いや、むしろだいたいがそうじゃないか


「なるほどね~、実はねうちは今日オムライスなんだよ~」


「ほうほうそれで?」


「それでね、なんと卵が足りなくなってしまったのだ」


「なんだとぉ!」


そんな唐突に始まる茶番劇を繰り広げながら

俺たちは目的のスーパーへと歩いていく


それをみていた顔なじみの商店街の人たちからは


「今日も仲いいねぇ~」


「青春はいいねぇ~」


などと冷やかされるのだ

まぁ慣れとは恐ろしいもので

いまではなんとも思わなくなっている


「そうなんすよ~」


「青春最高!」とか


わけのわからないテンションでかえしていくのが

俺たちの恒例となっている




最後まで読んでいただきありがとうございます。

上崎 凛と空は幼少期からの幼馴染です。

感想まってます。

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