2話
はい今回初登場の上崎 凛さんです。
あっ主人公 空 の本名を公開していませんでしたが
次あたりで出てくると思います。
日の光も沈み街路時の明かりがポツポツとつきはじめている
空には三日月とほうき星が綺麗な光を放って浮かんでいる
そんな中俺は一人で近くの商店街に向かっている
住宅街だからか、人気はあまりない
ちらほらと学生が部活を終えて帰ってきているくらいだ
時刻は18:20をまわったところだ
俺は結構こういう人気がなくて
薄暗くてそういうところが案外好きだったりする
街灯の白い光と家々から漂う
鼻腔をくすぐる晩御飯の香り
それとお風呂の香り・・・
なんだか変態チックだ
そう軽い自己嫌悪に落ち込む
商店街につくとまだまだ人で溢れていて
俺と同じようにお遣いだろうか
少し短めのチェックのスカートをはいている
女子高生が目に入る
「おーーっす!」
そう明るい声で、すこしおちゃらけた感じで声をかけてきたのは
言わずもがなその女子高生だ
指がサラサラと、とおりそうな黒髪が腰までのびていて
頭には天使のわっかなるものがある
前髪は軽く横に流している
白い肌と筋の通った鼻
大きな目の下にはほくろが一つ
見間違えるはずもない
俺の幼馴染 上崎 凛だ
「よっ」
気が知れたなかなので気軽にそう返す
「空も晩御飯のお遣いなの?」
「そうだよ、うちの母さん味噌汁の具買うのわすれちゃった~っとかいってさ」
「そうかそうか。」
なにか考えこむような仕草をする凛
「どうした?」
「いやさ、今日の空ん家の晩御飯はなにかな~っておもってさ」
「なんだそんなことかよ、今日はとんかつだよ」
別に明日なにか大事なイベントがあって
それの成功を願ってとかじゃない普通にとんかつだ
そんな時もあるだろう。いや、むしろだいたいがそうじゃないか
「なるほどね~、実はねうちは今日オムライスなんだよ~」
「ほうほうそれで?」
「それでね、なんと卵が足りなくなってしまったのだ」
「なんだとぉ!」
そんな唐突に始まる茶番劇を繰り広げながら
俺たちは目的のスーパーへと歩いていく
それをみていた顔なじみの商店街の人たちからは
「今日も仲いいねぇ~」
「青春はいいねぇ~」
などと冷やかされるのだ
まぁ慣れとは恐ろしいもので
いまではなんとも思わなくなっている
「そうなんすよ~」
「青春最高!」とか
わけのわからないテンションでかえしていくのが
俺たちの恒例となっている
最後まで読んでいただきありがとうございます。
上崎 凛と空は幼少期からの幼馴染です。
感想まってます。