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男と女

作者: 役立 愚弐他

あくまでも個人的な見解で、男と女の差はこんな感じかも、とショートショートで書いてみました。

暇つぶしにでも読んでいただければ幸いです。

 君を、僕は失ったんだ。

 とても大事にしていた。本当に愛していた。けれど、もう終わったんだ。なんだか、悔しいよ。愛があればなんとかなると思っていた。そう思っていたのに、些細なすれ違いが二人を引き裂いたんだ。

 多分、お互いにわかっていたんだ。このままではいけないって。それでも僕らはなんとなくで関係を続けた。そのときに真剣に話し合っていたら、もしかしたら、結果は違ったんだろうかと、今でも思う。

 そのときに修復がうまくできたなら、僕らは結婚もしていたかもしれない。そうしたら、子供もできて、お父さんとお母さんになって、幸せな家庭を築けたのかもしれない。

 そう思うと、何故あのときにちゃんと話さなかったのだろうと、後悔してばかりだ。

 君を、僕は愛していた。それは間違いない。

 君との思い出をしっかり持って、僕は進むよ。


 私は、あなたを失ったのね。

 とても大事にしていた。本当に愛していた。けれど、もう終わったの。やっぱり、切なく思うわ。でも、愛があればなんとかなるなんて幻想なの。ちょっとしたすれ違いって、大きなものなのよ。

 このままじゃいけないって、あなたは思わなかったのかしら? なんとなくで関係を続けちゃいけないって。けれど、多分そのときに真剣に話し合っていても、結果は変わらなかったんだと思う。

 仮にその場は修復できても、どこかでまたすれ違いが起きるんでしょう。もし子供ができて、結婚でもしてしまったら、今よりもつらい目にあったかもしれない。

 そう思うと、あのときに話さないで別れて良かったのだと思えるわ。

 私は、あなたを愛していた。それは間違いないけれど。

 もう、過去のこと。私はもう、振り返らない。

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