時間の檻
大変お待たせしました。続きでございます。
次の日
今日も昨日と同じいい天気だ。そして、今日も相も変わらずれんが通る。
れんが話しかけてくる。
「よう! 悠斗」
? 昨日とまったく同じ挨拶だ。
まぁそういう日もあるだろ。
「おう! 久しぶりだな れん!」
僕は昨日と同じようにそう返事をした。
驚くことに、次の日もその次の日も天気や皆の反応、れんの挨拶が同じだった。
そして、一週間がたとうとしている。
だが、それは7回、日が暮れたからという単純な理由だ。
でも、何故か違和感があった。
流石におかしいと思い出した僕は久しぶりにテレビを見る。
それはあり得ない事だった。
本当に一週間経ったら2012年3月27日のはずだった。
しかし、テレビのニュースキャスターは3月20日だと言い放った。
いや、いい放ちやがった。めったに切れない僕でも切れそうになった。
だって当然だ。
27日だと思ったのに20日だったのだ。
俺の勘違いかと思ったが、そうではない。
丁度、20日は俺の好きな本、怠惰な僕と憂鬱な君の発売日だった。
それは確かに20日。
間違えるわけがない。
色んな感情が混じったが怒りの方が先に出てきた。
いや、でも今はとりあえず頭を整理だ。
そう整理、整理。
やっと頭いや脳が落ち着いたのはそれから、1時間後の事だった。
ちょうど気持ちも落ち着き取り戻した時にちょうど家のチャイムがなった。
おかしい。
とっさにそう思った。
何故なら20日の出来事をそのまま7日間も起きているのに今日に限ってあの日とは違う。
違うのだ。
ここでこんな時にこんな時間に俺の家に誰かが来るなんて事はなかった。余計に頭が痛い。
僕はその痛い頭を必死に抑えてドアを開ける。
そうするとそこにはまた頭が痛くなるような光景が映っていた。
-ギィィィィィィィン
チェーンを開ける。
-ガチャッ
鍵を開ける。
ドアを開ける。
「こんにちは。神様じゃ。迎えに来たぞ」
と、ひげをはやした、中年の男が言う。
「へ?」
そう言うしかない。
「お前さんも気付いてるじゃろ。この世界のおかしな現象に」
「げ、げん、げんしょう?」
「ほうよ。時間が進んでないということじゃ。
気付いてないとは、言わせんぞ」
「いや、気付いてる。
いや、待て、それより、やっぱり、時間は進んでないのか?」
「ああ、そうじゃ。進んでおらんのじゃ」
「そっ、それより、部屋に入るか? もうちょっと話しがしたい」
この状況で得体のしれない物を部屋に入れるのはどうかと思うが、今はこのおっさんしか頼れるものは居ない。
実際、この不思議な現象について知っているみたいだし、もうこのおっさんに頼るしかない。
「おお それは助かるのぉ。それじゃ、お邪魔させてもらうとするかのぉ」
階段を上がり、左奥の部屋(僕の部屋)に行く。
「なんじゃ。意外に綺麗じゃのぉ」
「うっ、うるさいよ」
ちょっと照れくさい。
「今時の男の子の部屋にしてはなかなか珍しい部屋だと思うがのぉ。
まぁこの話は置いとくとするか」
自分から話題を出しておいてなんだよ。まぁいいか。
「ん?待てよ。今、大事な事思い出した。
おっさんドア開けた時、神様じゃとかなんとかかんとか・・・」
「ああ その通り、わしゃ、神様じゃよ」
「いやいや、待て待て。おいおっさん今、自分が今、何言ってるか分かってるのか?」
「ああ 分かってるとも。 わしは神様じゃ」
「はぁ、飽きれた。もう帰ってくれ」
「・・・」
「へっ無言かよ。都合の悪いことには答えないってか?」
「お前さんの名前は直江悠斗、れんという幼馴染が居る、高校2年生」
「え 何でそんなこと知ってるんだよ」
「神様だからじゃよ。これで神様って証明できたのかい?」
「ああ 今の所わな・・・」
驚いた。やっぱり、神様なのか・・・
こんなに頭痛くなる事ってあるのか。信じられない。
まぁいいか。神様とか何とか言ってる場合じゃないか・・・
「おい お前さん、そんな考えこんだ表情してどうしたのじゃ?」
「えっいいや、別に」
「そうかい。それでそろそろ本題に戻っていいかのぉ」
ついに明かされる真実、その驚愕の真実についていけるのか。
ここまで、見てくれた皆さん、ありがとうございます。今日はちょっと短いですがご勘弁をw 実際、小説書くのに追いついてないっていねww 後、感想なんかももらえると嬉しいです。