序章
生まれて初めての作品です。絶対にあらすじを読んだ上でご覧ください。
いつもよりキレイな空。
いや、いつもと何ら変わりない空かもしれない。今の自分の気持ちで空の色が変わるという事もある。
まぁそれは自分に聞いても分からない事だ。
そんなことはどうだっていい。
いつものように僕は朝6時に起きて高校に行く。いつものようにその土地の人間が知っているような近道のような物を使って高校に行く。 そんな変わることのない日常を送っている、高校2年の直江悠斗。
今日、この頃。とりあえず、話を戻そう。
その途中には幼馴染で一緒の高校に行っているれんが居た。れんとはあまり仲良くはないのだが、会ったらようというぐらいだ。
今日も多分、「よう」と言うだけだろう。
案の定喋りかけてきた。
「よう! 悠斗」
今日は何故か、れんの雰囲気がいつもと違う気がした。
それはただれんが「よう」の後に僕の名前をつけた。ただたんにそれだけの事だった。
でも、僕にはいつもとは雰囲気が違うそんな気がしただけだった。
「おう! 久しぶりだな れん!」
とここで会話が終わった。やっぱり、雰囲気が違うというのは僕の勘違いのようだ。
(幼馴染なのにもっと話さないのか?)
そう考えた事もあった。でも、僕は何故か人間がそこまで好きでは無いらしい。
特定の人間が嫌いという訳では無い。人間全般が少し苦手というだけだ。そう男も女も苦手。その原因が少し自分でも分かっているような気がする。
僕は時々、変な物を見たり、何故か知らないが人の心がたまに読めてしまう事がある。変な物というのは幽霊と言われる類いの物だ。
僕は産まれた頃から幽霊なる物を見ているので
「皆って幽霊信じる?」
という質問には少々答えにくい。それは当然だ。
僕は幽霊を信じるか信じないかと考える暇もないうちに幽霊と遭遇しているからだ。
遭遇という表現方法は正しいのか分からないが、答えにくいというのはそういう理由なのだ。
そしてもう一つの疑問、人の心がたまに読めてしまう事。このおかしな能力のおかげで人間が苦手が苦手になってしまった原因だと僕は思う。僕はこれまで裏表がない人に会ったことがない。
いや、それは僕がまだ人生経験が少ないと言う理由なのかもしれないが正直人間には絶対裏はある物だと諦めている。
そんな事もあり学校でも友達と呼べる友達は居ない。こんな僕でも一回は友達が居た時期があった。 でも、心を読んでしまいもう人間を信じれなくなっていた。
「本当、惨めな話だ・・」
思わず、声に出してしまった。周りには誰も居ない。良かったと溜息を着く。
そして、いつものように授業が終わり昼休みになり、学校で設備されている給食を食べ、学校を後にする。いつもの事だ。
何ら変わりない日常。
だが、こんな僕でも興味をそそられる事はある。人には言えない馬鹿馬鹿しい話だ。人に話せる話だとしても話せる人は居ないが・・・。
まぁそれは置いといて、その馬鹿馬鹿しい話というのは神や天使と言った、居るはずもない者のことを想像して楽しんでいるという話だ。
この楽しさは人には一生、理解できないだろう。理解されたくもない。
幽霊が見え、人の心が読め、居るはずのない物を想像して楽しんでいるこんな、高校生に友達など出来るはずもない。そう諦めていた。
しかし、この後、起きることによって彼の人生がおおきく変わる事になろうとは彼はまだ知らない。
ここまで見てくださった皆様、ありがとうございます。次の話で急展開しますので、ご期待ください!! 誤字脱字がありましたらご指摘ください。後、感想なんかももらえると嬉しいです。