学校
私はあずき。高校に通う普通の女の子。
新学期早々遅刻とか最悪! 仕方ないから近道しちゃお。
皆私が木を登ったり隙間を通ったりすると驚くし、服が汚れるよっていうけど、遅刻しそうなんだし仕方ないよね。少しお洋服が汚れちゃったけど、友達に拭いてもらお!
遅刻の定義って確か時間までに教室につけばいいんだよね?じゃあ直接教室に向かっちゃおうかな!
ふぅ。間に合った~おはよう!皆!
「あっあずきちゃん!おはよう!今日もかわいいね!」
「おはようあずきちゃん。お洋服汚れてるわ、きれいにしてあげるね。」
わぁい!ありがとう!みずきちゃん丁寧にしてくれるから好きよ。
「うれしい?それならよかった。」
「あっもう授業始まっちゃう。座らなきゃ。」
皆が席に座ってすぐに先生が授業を始めたけど、困ったことに教科書がないの。みんなは持ってるのになぜかもらえなくて。先生に嫌われてるのかも……。仕方ないから隣の子に見せてもらわなきゃ。
ねぇ、教科書見せてくれない?
「教科書みたいの?いいよ。」
ありがとうみずきちゃん。いつも助かるわ。
「授業内容難しいね。」
あずき全然わかんない。テストが心配だわ。
「ね。困っちゃうね。」
あとで誰かに教えてもらおうね。
はぁ~。今日も一日長かったぁ。授業中たくさん寝ちゃった。
早くおうちに帰らなきゃ。ママが心配しちゃう。
「あずきちゃん!みて!校門!」
うん?どうしたのみずきちゃん。
あれ?なんでママが学校に!?
どうしたの?
「あずきちゃん、ママ急にあなたに会いたくなっちゃって探しちゃった。」
会いたくなっちゃったの?なら仕方ないかぁ。
「一緒に帰りましょうね。」
うん。一緒に帰ろう。ばいばいみずきちゃん。
「ばいばい!また明日ね!」
「みんなと一緒に遊んで楽しかった?」
「よかったねぇ。いい人たちだねぇ。」
「おうちに帰ったらご飯食べようね。」
「おやつ?もう、仕方ないなぁ。」
「ちゅーるは1本だけよ?」