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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

退屈な悪役令嬢

作者: どんC

 ああ……

 ウンザリですわ。

 退屈で退屈で退屈で仕方ありませんわ。

 皇太子にもその取り巻きの4人の馬鹿にも飽き飽きしていますの。

 私は公爵令嬢で皇太子の婚約者ですの。

 エルデン公爵家の1人娘、それが私ですわ。

 私は人生を繰り返しています。

 30回を越えた時に数えるのを止めてしまいましたわ。

 いつもいつも終わりは私の死で終わり。

 毒殺、事故死、毒杯、刺殺、暗殺、自殺と様々ですわ。

 スタド皇立学園に15才で入学して卒業して死ぬまでの3年間を繰り返していますの。

 私は10才の時に皇太子と婚約しましたわ。

 それからの皇妃教育は大変でしたが、負けず嫌いの私は歯を食いしばって頑張りましたわ。

 17才で皇妃様から合格を頂きました。

 でもその頃には……

 婚約者のサイバール・スタド様には嫌われてしまいましたの。

 サイバール様はこの国スタドの皇太子で皇妃様がお産みになった、たった1人のお子様。

 私が嫌われた原因は……

 私が優秀すぎるから。

 皇妃教育でサイバール様より早く教育を終えた事。

 騎士団長のご子息ルキア様より剣の腕が立つ事。

 首相のご子息のナハト様より頭が良く首席の座を3年間譲らなかった事。

 魔術師団長のご子息リンク様より魔術が特出してしまった事。

 豪商のイメジア様より先に特殊船団ルートを造り出して利益を上げた事。


 あらあらウフフ。


 私全方位に喧嘩売ってますわね。

 そんな訳で私は皆様に嫌われていますの。


 ああ……


 そう言えばもう1人居ましたわ。

 父は私が皇家に嫁ぐため、遠縁の男爵家から養子を取りましたわ。

 私が子をもうけるまでの穴埋めの養子ブライアン。

 彼も私の事が嫌いだったわね。

 いつも私を見ると唇を歪ませる。

 まあ、仕方がないわ。

 父は血統主義だから。

 私が皇家に嫁ぎ、二番目の孫に伯爵家を継がせるつもりなのだから。


 人によったら馬鹿にした話だと思うわよね。

 でも、貧乏男爵がメイドに産ませた、側室でさえない子供の彼に選択の余地はなくて。

 彼の母親と共に我が家に引き取られたわ。

 彼の母親と彼は離れの館で暮らすことになって、勉強は本邸で行われ夜は離れの館に帰って、母親と暮らす事になっていた。

 勿論、離れの館には彼の母親の世話をするコックやメイドも居たわ。あの男爵家に居た頃に比べたら良い暮らしだと思うのだけど。

 まあ、人の欲はとどまる事を知らない。

 妬み、僻み、裏切り。

 人の醜い姿は嫌と言うほど見てきた。

 友人面して近付いてきて、危なくなったらさっさと切り捨てる。頼んでもいないことを頼まれたと己の保身の為に嘘をつく。


 ああ……なんて嫌らしいの。


 仕える側近にも嫌われ、友人もいない。


 ああ……


 何がいけなかったのか?


 頑張れ!!

 誰にも負けるな!!

 公爵家の誇りを忘れるな!!

 骨の髄まで叩き込まれた。

 私には他の生き方が出来なかった。


 で……

 皆に嫌われて殺される運命。


 ふふふふ……


 それに比べてあの()は皆に愛された。

 彼女は平民のパン屋の娘で、両親が亡くなって孤児院に入れられて、孤児の子供が馬車に轢かれた時に【聖女】の力が覚醒して轢かれた子供はたちまち怪我が治り。

 彼女は聖女になった。

 この国では聖女は珍しく、国に保護される。

 聖女は皇家や高位貴族に嫁ぐのが習わしになっておりますの。

 本来なら神殿で教育されますが、皇子や高位貴族と顔見知りにするため皇立学園に編入されました。

 神殿から教育係の女神官もお守り兼護衛に就いておりましたわね。


 でも……


 教育係としては優秀な方ではなかったみたい。

 彼女の貴族教育は全く進んでいる様に見えませんでしたし。

 私が死ぬまでに彼女が貴族らしくも、聖女らしくも在りませんでしたもの。

 まあ、物怖じしない、自由奔放な所が良いと皇太子も取り巻きの連中も言っておりましたし。

 彼らの中では珍獣扱いだったのでしょう。

 私にはどうでも良いことですが。


 今日も今日とて聖女の周りをハエの様に皇太子とお付きの者達が飛び交っております。

 私は彼らに目もくれず本を読んでおります。

 ここは図書館なのだから、少しは静かにして欲しいものですわ。

 司書の方に注意されて、図書館から出て行かれたみたいですわね。

 毎回毎回まるで私のいる場所を先回りしているみたいに現れますのね。

 ウンザリですわ。


 前の死の原因は何だったかしら?


 私はふと思い出す。

 そうそう、皆の前で婚約破棄されて、怒り狂った父に殴り殺されたのよね。

 皇城で盛大に開かれた卒業パーティーだったから国内からも国外からもお客様が来られていて。

 誰も父を止めることができなかった。

 皆はニヤニヤしながら私が殴り殺されるのを見ていた。

 殴っている父よりも嗤っている皇太子や聖女や側近達にゾッとした。




 気が付くと皇立学園の入学式に戻っておりました。

 横に父がいて、悲鳴を上げそうになりましたわ。

 何とか悲鳴を上げるのをこらえて、差し出されるその手の上に震える手を乗せました。

 これでも運命から逃れる為に色々しましたのよ。

 聖女や側近や義弟や父とも仲良くしょうとしましたし。

 でも全ては空回りに終わりました。

 まるで道化の様。

 そして私は悪女として断罪され、死ぬ。


 また、卒業パーティーが来ました。

 今回も見飽きた流れ。


「私の愛する聖女メリーを苛めた。お前の様な心の醜い女に皇太子妃の座も国母の名も相応しくない!! よって私とお前の婚約は破棄する!! お前の様なものがこの国にいればまた聖女に害を為すかも知れぬ。よって国外追放にする!!」


「聖女を苛めた事はございませんが。婚約破棄は謹んでお受けいたします」


 私は見事なカーテシーをする。

 そして私は足元に魔法陣を描いた。


「殿下の言いつけにしたがいこの国を出て行きます」


 私は魔法陣を発動した。

 パリパリと稲妻が舞い、私の姿は光の粒となり、彼らの前から消え去った。

 皇太子も側近達や聖女やお父様も何かを叫んでいたが、私の耳に届く事は無かった。

 父や側近や兵士に捕まる前に逃げ出したかった。

 その為に図書館に通い、転移魔法の研究に明け暮れ。

 夕べ漸く完成した転移の魔法。

 私はこの国から消えた。


 いえ……


 この世界から消えた。

 どうしてこのような事が起きたのか……

 私には分かりません。

 神が私を憐れんで奇跡を起こして下さったのでしょうか?





 ***********



 バリバリとパソコンの画面が割れて一人の少女が現れた。

 俺は彼女を抱き締めてパソコンの画面から彼女を引き摺りだす。

 彼女の名はサリア・ド・エルデン公爵令嬢。

 悪女令嬢と呼ばれた少女は安らかな寝息を立てて、俺の腕の中にいる。


「やっと捕まえた。もう離さないよ」


 俺は彼女に口付けをする。



 ************


「それで彼女は何処に居ると言うんだ」


「それが……」


 第三会議室はこじんまりとしていて、テーブルと10席程の椅子があるだけの部屋だ。

 そこには王と皇太子と聖女と国の重鎮が座っていた。

 皇帝はイライラとテーブルを叩く。

 質問された魔導師団長は汗を拭う。


「サリア殿の残した転移の魔法陣は隣の国の国境に転移するものでした」


「ならば娘は隣の国に居るのですな」


 サリアの父であるエレデン公爵が早速娘を連れもどそうと席を立った。


「いや、サリア様はそこにはいらっしゃりません」


「うむ。町の方に向かったのか?」


「いえ。魔法陣が発動を終えた瞬間、何者かの干渉が起き。

 サリア様は干渉者の元に拉致された様です」


「なんと!!」


 席に座っていた皇帝や皇太子や側近や聖女やエレデン公爵の間にざわめきが起こる。


「どうやらサリア様は次元を越えた世界に居るようです」


 そこにいる者達から悲鳴の様なざわめきが起こる。


「異世界!!」


「なんと!!」


「サリアは異世界の住民に捕らえられているのか?」


「おかわいそうなサリア様」


「私達の計画が……」


 側近達は顔を見合せ頷く。

 彼等は婚約破棄されたサリアを拐い、自分等の慰み者にする計画があった。

 聖女は爪を噛む。

 婚約破棄されたサリアを侍女にして皇太子妃の仕事を押し付けようと思っていたのだ。

 皇太子は眉を寄せる、彼女を密かに拐い慰み者にする為に隠し部屋まで用意していたのだ。


「連れ戻す事が出来るか?」


 皇太子は魔導師団長に尋ねた。


「難しいですね。此方から呼び掛けて、彼女が帰る気があるなら……奇跡は起きるかと思われます」


「呼び掛けましょう。きっとサリアは恐ろしい思いをしているはずです」


「なんと。聖女様はお優しい」


 神官長は感動したふうを装う。

 この国の聖女は魔力を持たない代わりに神性力がある。

 聖女が存在するだけで国が栄えるのだ。

 サリアは魔力が無い代わりに魔石を使い転移の魔法陣を構築した。

 本当の聖女はサリアだった。

 しかし、彼女は産まれる前から皇太子の婚約者に決められていた。そこで教会は王に相談して、適当な娘を聖女に仕立てる事にした。

 そこで回復魔法が使えるメリーが聖女に抜擢されたのだ。

 メリーは珍しい回復魔法が使えるだけの魔法使いだ。

 だから聖女の様に国が栄える訳ではない。

 教会は婚約破棄されたサリアを直ぐに保護するつもりだった。

 サリアはその事を知らない。

 勿論偽聖女も知らない。

 法王と皇帝と一部の者しか知らない事だ


「うむ。早速準備をしてくれ」


 皇帝は魔導師団長に命じた。



 *******


 サリアは昨日携帯に撮った写真を眺めていた。

 カッパドキアの気球の風景は素晴らしい物だった。

 色取り取りの気球が、空に舞う。

 サリアはため息をついた。

 昨日は生憎気球の予約が取れなかったが、今日は予約が取れたと賢二が言う。

 サリアはテーブルに置かれた瑞々しい葡萄を一粒口に入れた。

 美味しい。

 この世界に来て色々な物を食べた。

 どれも美味しくて「私おデブさんになってしまうわ」と笑いながら賢二に言った。

 前の世界ではドレスが合わなくなるからと厳しい食事制限がなされていた。

 菓子など皇太子か皇妃との茶会でしか食べる事は許されなかった。

 我慢ばかりの生活だった。


 *******


 賢二はサリアをこの世界に呼び寄せてくれた召喚者だ。


「こんにちは。気分は大丈夫?」


 病院のベッドに横になるサリアを心配する彼の優しい瞳にサリアは一目で恋をした。


 大丈夫?


 なんて言われたのは、初めてだ。

 誰も彼女に本心から優しい言葉をかけたことはない。

 彼はCTuberと言われる仕事に就いていて、主にゲームを実況放送しているのだとか。

 サリアが現れた時、賢二が実況していたのは【聖女と悪役令嬢の皇城】と言う乙女ゲームで余り人気が無いんだそうだ。

 そこでテコ入れする為に新たに悪役令嬢側のコンテンツを導入する事になり。

 ゲーマーは悪役令嬢を何とか助ける事となるが。

 これがなかなか難しく、誰もハッピーエンドに出来ない。

 そこで彼に案件が来て、賢二はゲームをする事となった。

 流石の賢二でもそのゲームは難しく。

 あの日もゲーム実況をしていた。

 いつしか賢二は悪役令嬢に恋をするようになった。

 一億人の視聴者が見守る中、彼は叫んだ。


「皆おらに力を貸してくれ!! 彼女を助けるんだ!!いっけ-!!」


『よっしゃ!!』


『応援してます』


『うりゃあぁぁぁ』


『頑張れ!!頑張れ!!』


 パソコンの画面には応援の言葉が溢れた。


 賢二はキーを押す。


 タン!!


 賢二と一億人の視聴者の心が一つになり奇跡が起きた。


 バリバリとパソコン画面から魔法陣と稲妻が走る。

 パソコンの画面が割れて彼女は召喚されたのだ。

 賢二は初め何が起きたのか分からなかった。

 パソコンの画面に魔法陣が現れ、舞い踊る光の乱舞。

 そして彼女のユラユラと揺れる長い髪が、美しい顔が、白い手が光の中から現れた。

 賢二は思わず彼女の手を掴んで魔法陣の中から引き摺りだした。

 パソコンの画面はひび割れブスブスと煙を吐く。

 幸いカメラは3台あったから、賢二が彼女を引き摺り出す様は、全世界に発信された。

 もっともヤラセだと非難する者もいたが、多くのリスナーは奇跡を好意的に見ていた。

 面白ければ何でも良かったのだろう。

 悪役令嬢の人気は高かったから、そっくりな彼女に関する問い合わせが殺到して大炎上した。

 一時期サーバーが落ちたのだった。

 賢二はスタッフとゲームを作った製作者にその場を任せ、呼んだ救急車に彼女と乗り込んだ。

 救急車や病院の関係者にはパソコンが爆発して側にいた彼女が感電して倒れたと伝えた。

 当然保険証などは無い。

 彼女の医療費は高くついたが、年一億稼いでいた賢二には屁でも無かった。


「大丈夫です。彼女は気を失っているだけです」


 彼女を診た医者はそう言った。




 サリアが目を覚ました時、側に賢二がいた。

 彼女の手を握りしめ、ずっと呼び掛けてくれていた。

 それからはよく分からない内に賢二は叔母を説得してサリアを養女にして戸籍を作ったり。

 彼のマンションの一室をサリアの部屋にして、姉に女性が住める様に部屋を整えて貰ったりした。

 サリアは賢二と暮らし始めた。

 見るもの聞くもの全て目新しく、サリアはワクワクした。

 日本語も習い(日本語は理解出来たが、読み書きはできなかった)。スマホやパソコンの扱い方も習った。

 サリアは砂が水を吸うように瞬く間に全てを吸収していく。

 そして賢二に連れられて世界旅行に出た。

 一年前の事だ。

 世界は広大で美しく残酷だった。

 賢二は全てを見せてくれた。

 美しい景色も戦争をしている醜い世界も。

 包み隠さず全てを……

 そしてサリアに焼け焦げたメモリーを渡す。

 もしかしたらサリアがいた世界から王様や元婚約者が元の世界にサリアを召還するかも知れない。

 その時帰りたくなかったら、このメモリーを壊してくれ。

 選択は君に任せる。

 そう言って渡してくれたのだ。

 サリアはオルゴールの箱からそっとメモリーを取り出す。

 メモリーは微かに光をおびた。


 帰ってこい


 父の声がした。


 許してやるから帰ってこい。そっちの世界の住人に酷い目に遭っているんだろう。


 元婚約者の皇太子の声がした。


 帰って来なさい。侍女としてあなたを受け入れるわ。あなたの居場所はここよ。


 聖女の声がした。


 帰ってこい。罪を贖え。


 側近達の声もする。


 サリアはベランダに出るとハンカチを広げ淡く光るメモリーを置いた。

 そしてスーツケースの中からロッククライミングで使うハンマーを取り出すと。


 ガッ!!


 迷いもなくハンマーを振り下ろした。


 ガッ!!ガッ!!ガッ!!


 休む事なくハンマーは振り下ろされメモリーは粉々になる。


 サリアはハンカチで粉々に成ったメモリーをゴミ箱に捨てるとスーツケースにハンマーをしまう。


 ふと気が付くと賢二がドアの所に立っていた。


「良かったのか? 帰れたかも知れないのに?」


 サリアは笑い賢二の首に両手を回し。


「あなたの側が私の居場所よ」


 そして賢二と口付けをかわす。





          ~ Fin ~







 ************************

  2023/10/28  小説家になろう どんC

 *********@**************

 




     ~ 登場人物紹介 ~


 ★サリア・ド・エルデン(18才)


 金髪碧眼の美少女。公爵令嬢。小さい時から皇太子妃教育をされた為メチャクチャ優秀。死ぬ度にループを繰り返していた。教会の上層部と王しか知らないが、聖女でもある。

 賢二に召還されてからは、日本語を習い、世界旅行に連れていってもらいエンジョイしている。たまに賢二の叔母が立ち上げている服のファションショーに出ている。



 ★サイバー・スタド皇太子(20才)


 スタド国の皇太子。自分より優秀なサリアに劣等感を持ち。サリアに嫉妬させるために聖女に近付いた。聖女の事が好きなわけではない。


 ★ エルデン公爵(47才)

 サリアの父親。強欲で見栄っ張り。娘やブライアンを道具としか見ていない。



 ★サイバー皇太子の側近



 サリアに初恋を拗らせた連中。

 兎に角サリアを引き摺り下ろして手に入れたかった。

 皇太子に忠義を尽くしている者はただの一人もいない。

 強欲の塊(笑)


 ★メリー(17才)

 偽聖女。サリアを引き摺り降ろす当て馬。

皇太子も側近も彼女を利用する為にチヤホヤしていることに気が付かない。自分が聖女だと思っている。


 ★近藤賢二

 CTybar。年収一億稼ぐ。ゲーム実況放送したりブランドを立ち上げている叔母に出資している。叔母にはサリアを養女にして貰っている。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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[気になる点] 各々セリアを自分達の良い様に使おうとしているのに何故殺されてしまうのか? [一言] 逆召喚珍しくて面白かったです。 サリアはそのまま日本で世界中旅しながら幸せに過ごしてほしいですね。 …
[良い点] 逆異世界召還?発想がおもしろかったです。もう少し読みたいです。
[気になる点] 男共はサリアを慰み者にしようとして、聖女(笑)は仕事を押し付けようとしていたのに、父親に殴り殺されるのをニヤニヤしながら見ていただけ? 死んだら目的が叶わないのでは。死んでもいいんだっ…
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