〜現世と異世界、過去と未来〜
九話目投稿になります。
ハクが自分なのか。それとも凛太郎が自分なのか。
あなたはどう考えますか?
それを考えながら読んで頂けると嬉しいです。
【九話 現世との繋がり】
今日は休日だ。それよりも大事な事がある。
そう日本、現世の事だ。
なぜ転移したのか何が起こったか整理する必要がある。
おさらいすると、容姿は幼くなり
服装も違った。異世界の記憶もあり、
幼少期まで遡ることが出来る。
俺は現世に存在し異世界にも存在する。
どちらが本当かと言われてもわからない。
ただ、首に掛けていたパワーストーンだけは身に付けたままだったのだ。
これが意味することとはなんだ。
ここでは自然に文字も読めて言葉も話せる。
味覚も臭覚もある。何日も過ごして夢という線は消えた。
俺は本当に現世に戻りたいのか。
ゼネコン勤務で残業続き。
両親は他界。彼女なし。
この記憶が他人の物だったとしたら?
いや俺は生まれ変わった。
今ここに居る。
思い出はこの首飾りで十分だ。
「大丈夫。問題ない」
「よし、出掛けよう」
自分を鼓舞し、街へ繰り出す。
そこで伝令を持ってきた兵士と会うことに。
今回は少し短い話でしたがどうでしたか?
どちらが本当の自分なのでしょう。
次の話もお楽しみに!