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〜邪神、紅蓮赤竜現る〜

六話目投稿になります。スピード感を意識して書きました。迫力あるシーンをお見逃しなく!

【六話 邪神、紅蓮赤竜!!】


そこには想像よりも遥かに大きな竜。

まるで天空に浮かぶ城のようだ。

バッサバッサと大きな翼で羽ばたき

こちらを見て雄叫びを上げる。


「グォォォォオオ!!」


その声は千里先まで届くかの様な声。

雄叫びで周囲が揺れ、耳を塞いでも

心臓まで響いてくる程だ。

そのまま勢いよくこちらへ向かってくる。


「みんな!一旦外へ!このままだと崩れるぞ!!」


「ダメっ!間に合わない!陣を張ります!その中へ早く!天地の陣っ!開門っ!」


静かになったと思えば、辺りはひらけ、目の前には赤竜が飛んでいた。

ソラは陣を破られ意識を失っている。


「貴様、おいハク!ボサッと何をしている!ソラとミミを連れて避難!私が時間稼ぎをする!」


「サツキ!無理はするな!すぐ合流する!」


ソラを寝かせ、ミミが回復魔法を使っている間に、俺はサツキと合流しようとした。


「待って下さいよ〜。一人では無謀ですよ〜」


「そんな事言ってられない!俺はサツキに合流すると言ったんだ!俺はリーダーなんだ!」


身体が勝手に動き赤竜の元へ向かうハク

そこにはボロボロになったサツキが居た。


「サツキ!!!」


「貴様…遅かったではないか…」


サツキのお面は壊れ、顔は血だらけ。

防具も壊れ朦朧としている。


「こやつ、ただの赤竜ではない…邪神、紅蓮赤竜だ」


「なんだと!?神に分類する魔物だと!?」


「早く貴様も逃げろ。このままでは全滅だ」


「そんな事出来るか!邪神に一矢報いてみせる!」


「このバカ者…!」


「サツキさん遅くなりました〜ささ、こちらですよ〜」


「待て!ハクが!ハクの援護を!」


「きっとハクなら大丈夫ですよ〜」


ミミが言った言葉はサツキには理解が出来なかった。あの邪神に何が出来るというのだ。


ハクは巻物を取り出し、何かを詠唱した。


「あ、あれは!?」


巻物からは九尾が現れ、体の周りには凄まじい魔力が漂っていた。


「ワレ、なんしに呼び出した」


「前を見ろ九尾。あれが邪神、紅蓮赤竜だ」


「なんやて、この時代にも邪神の生き残りがおったとはな〜」


「一気に畳み掛けるぞ!九尾!!」


「しゃーないは、あとでたっぷりとお礼してもらうで」


九尾と邪神、紅蓮赤竜がぶつかり合う。

それはまさにこの世のモノとは思えない戦いだ。


赤竜は紅蓮の炎を放ち、

九尾も紅蓮の炎で対抗。

そこに立っているだけでも気迫に負けていまいそうだ。


ハクは偃月刀村雨を構え、

素早く走り、空中へ飛んだ。


「居合!八岐大蛇!!」


紅蓮赤竜の右目を斬り、血飛沫が飛んだ。

そのまま赤竜の体に乗り、刀を降ろし、

走りながら斬り刻んで行く。

翼まで到達した所で、赤竜は痛みに踠き、

九尾の紅蓮の炎が直撃。

ハクは振り落とされ地面に落下する。


「この若僧が!ワレに迷惑かけんじゃねぇ」


「ははは。助かったよ九尾。魔力も殆ど使い切った。とどめを刺すぞ!」


「なに勝手を抜かしてんだ。ったくしょーがねー若僧だ。」


ハクと九尾は阿吽の呼吸で、次々と大技を繰り出していく。

紅蓮赤竜もそれに抵抗をし、翼で

九尾を薙ぎ倒した。


「クソがぁ!ワレが邪神なんぞ…に…」


「九尾!後は任せろ!妖気になり偃月刀村雨に宿れ!」


「この若僧が!これが最後の願いだぞ!」


赤い妖気が偃月刀村雨に纏い、太刀のチカラは膨大に膨れ上がり、ハクは赤竜を首から胴体へ真っ二つにした。凡そ40分に及ぶ死闘であった。


読んで頂きありがとうございます。

赤竜との一戦、どうでしたか?

まだまだ話は続きます。お楽しみに!

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