〜魔物の巣窟〜
五話目投稿になります。
主人公らはとんでもない場所に足を踏み入れたみたいです。どうぞこのままお読みください!
【五話 4人の連携!】
オルテナス鉱山までは首都から5日。
「ハク、何故今までパーティを増やさなかった。その方が楽な筈だ」
サツキが話しかけるとハクは答える。
「元々は弱小のパーティだった。だが他よりも鍛練をし、個々の力が強大になった。ただそれだけだよ」
「だが、最近になって苦労していたようだな。前のクエストでは魔物を多く狩ったが疲労も多い。翼竜1体を倒した時点で左腕を負傷、そして」
「待て待て!なんでそこまで知っている!ソラもミミにもバレてない事だぞ!」
「話はそれだけではない。オークとの戦いでも肋骨にヒビ。ウルフとの戦いでは鎖骨を骨折。」
「なにそれ!ソラは聞いてないよっ!?」
「ミミも知らないのですよ〜?」
「言わなかったのは悪かった。まだ傷も完治してない。だが心配は無用だ!」
「そ、れ、よ、り!!何故それを知っている!!」
「ここ二か月は貴様のパーティを内密に調査、いや行動を監視していた。それもあっていきなり赤竜でも問題ない。と言うことだ」
「二か月!?なんでそんな…」
「エルドさん…騎士団長からの指令でな。正直見てるこちらが不安で不安で。」
「なら助けてくれよ…。まぁ理由はわかった。それなら赤竜でも大丈夫そうだな。」
幾つか気になる点はある。
サツキは信用が出来るが、親父は何を企んでるのか。それはこちらから聞いてみるしかない。
話している内にオルテナス鉱山に着いた。
赤竜の巣を探すのは苦労しそうだ。
ここには魔物がゾロゾロいる。
高レベルの魔物だ。
「グォオオ!!」
「早速お出ましだ!配置について排除!」
「それにしては魔物が多いよっ!?」
「心配ない。私が斬り込む。」
「白竜の舞!三十二刀!」
流石アサシンといった所だろうか。
次々と魔物を倒し、ソラと連携を取る。
しかし数が減らない。まさに魔物の巣窟だ。
「無理に突っ込むな!一旦陣形を立て直す!サツキとソラは中衛に!俺がカバーする!」
「居合!燕返し!」
「お二人とも〜回復しますよ〜!五芒星癒しの羽衣」
「ソラ!バックアップ頼む!数が多い!」
「まっかせてー!赤壁の陣、開門!」
この4人の連携は素晴らしい。
数百体の魔物が消えていく。
「はぁ、はぁ、はぁ、ここまでだと思わなかったな。とんだ手違いだ。」
「すまない。私の立ち回りに問題があった」
サツキは責任を感じている。
それも無理はない。4人での戦闘は初陣だ。
「ゴゴゴゴゴッ」
「地震!?」
「いや、違う!上を見ろ!赤竜だ!」
赤竜の戦いを前に苦戦したパーティ。
この後の展開がどうなるか次の話を是非読んでくださいね。