8. shopping
誤字があれば修正しますぅぅ。
加野江田 蒼 - - -
気まず。超気まず。
二人は下着を選びに行くとか言って、上の服は俺に任せやがった。一応、女性服コーナーにいるけど、俺が居ていい場所ではない。それだけはわかる。ひのなら500円案件にするだろうな。
っていうか女の服って高くね?なるべく1着1000円で買える服っていわれてもなぁ、、、。しかも暗い、かっこいい、露出度少なめ、そんな条件付きだぞ?周りには水色とか、ピンクとか、鮮やかすぎだろ。たまにレインボーあるぞ。おかしいだろ。男はこんなにカラフルな服着たら引かれるわ。周りの女性も明るすぎだろ。俺の存在感が無くてよかったわ。間違いなく通報される。陸と楓と唯奈が変なのか?いや、陸はまだしも、楓と妹を疑うな。たまにそういう人いるしな。
陸は頭おかしいしな。しょうがないよな。
いや何も、黒とかじゃなくて、白とか灰色でもいいんだった。
ちょっとマジで ここの空気は俺にはあわない。男性服コーナーなら、お目当ての服が見つかるだろう。
めっちゃ お目当ての服あるやん。でも、服の作りてきに大丈夫だろうか。
絵を描いているからわかるけど、女ってこう、胸があるから、服のつくりを少し変えないといけないんだよな。でも、唯奈だろ?俺の妹だろ?胸あったっけ?いや、万が一小さくても、これから成長することを考えたら、やっぱり男服はやめた方がいいよな。どうする?店員に聞くか?よし、聞こう。
「あの、ちょっといいですか?」
自分から見知らぬ人に話しかけるのは、久しぶりすぎて緊張する。
「はい、どうしましたか?」
答えてくれてよかった。
「妹の誕生日に、服をプレゼントしたいんですけど、好みの服がなかなか見つからなくて。」
「はい、どのような服をお探しですか?」
クールな女性の店員さんに聞いたから、頼りがいがありそうだ。
「暗くて、かっこよくて、露出度少なめの服です。それが好みらしいです。」
「う~ん、、、それなら、」
店員さんが行った先には、妹が100%喜ぶであろう、黒くて、かっこよくて、露出度少なめの服があった。青の差し色が目立っていい感じだ。隣に灰色の色違いがあるから、これは好評だろう。値段も申し分ない。
「ありがとうございます!これなら絶対喜びます!」
「気に入ってもらえて何よりです。また何かありましたら、お呼びください。」
完璧だ。俺が欲しいくらいだもん。あとはあの2人を待つだけだ。
~数分後~
お、きた。
唯奈「どうでした?」
俺 「これだ!」
唯奈「おぉ~!いい!」
俺 「店員さんの力なめるなよ。そっちはどうだ?いいのあったか?」
唯奈「こっちも完璧ですよ。」
楓 『あとは会計だけ』
俺 「おお、やっと終わりか。」
楓 『次のお店がある』
俺 「普通に忘れてた。」
~二件目~
こっちの店のほうが、色のバリエーションが広くていい。暗い色もあるから、探しやすい。あの2人は次はズボンを探しに行ったから、変わらず上の服を捜索中。
あと、いい感じのパーカーを頼まれた。
いや、俺年齢的に高校2年生だぞ?あの2人中学1年生だぞ?プラス性別も違うぞ?
高校2年生の男子が中学1年生の女子の気持ちに共感するには、無理があると思うが、、、。
まぁ、二件目はすぐにいい服が見つかってよかった。パーカーは、あの2人の協力があって見つかったけどな。これで一件落着だ。
~帰り道~
荷物が多い。それしか言うことがない。3人いたから持てる量だ。
唯奈「そういえば、楓さんって、いくつなんですか?」
楓は指で13と示す。
唯奈「2006年生まれですか?」
楓は頷く。
唯奈「私と同じですね。」
俺 「龍も2006年だろ?三人もいるのか。」
唯奈「私が一番下なんですよね。一番上は、誰なんですか?」
俺 「たしか、ひのが今18だ。」
~アジト~
部屋に戻り、荷物を置き、2階の部屋に向かう。
「おかえり」
みんなにそう言われながら、部屋に入る。
陸 「飯の前に風呂入ろうと思うけど、2人いい?」
唯奈「いいですよ。」
楓が頷く。
陸 「よし、じゃあ行くか。」
次回は唯奈の意外な面が見えます。