7. 服
誤字があったら修正します。
佐藤 楓 - - -
買い出し組と陸が出かけている間に、唯奈に聞きたいことがあった。
歌以外は口に出せないから、持ち歩いているメモ帳に書く。
私 『ユイナは 昨日から服同じだけど 替えの服どうするの?』
唯奈「あ~、家にあるんですけど、、、取りに行った方がいいんですかね?」
私 『家に誰もいない時に取りに行ったら?』
唯奈「、、、基本、家に誰かがいる状態なので、多分、取りにいけないですね。」
う~ん。ならどうしようか。家に誰かがいる状態なら、買いに行ってもいいけど。唯奈がここにいるなら、誰かが探していても、おかしくないんだよな~。
私 『誰かが探している可能性は?』
唯奈「、、、多分、探しているとは思います。見つかったら、大変なことになるんですけど、、、。」
龍 「潜入するか、買いにいくかだね。」
私 『買いに行った方がいい説ある』
唯奈「買いに、、、。」
和 「服なら経費で落とせるんじゃね?」
龍 「事業に関係しなかったら経費で落とせないよ。」
唯奈「事業、なにかしているんですか?」
私 『バンド組んでるよ』
龍 「バンド名ひどいけどね。」
唯奈「なんて言うんですか?」
龍 「未完成。」
和 「『まだ名前は決まっていませんよ』ってことなんだけど、それで通るようになってたり、、、。」
龍 「ファンの間で、その名前の考察が行われていたり、、、。」
唯奈「なるほど。」
私 『役割 ボーカル → 私と陸 ギター → 陸 ピアノ → 一』
和 「他に、機材、イラストと映像、編集がある。」
私 『じゃ バンドに加われば 経費で落とせるんじゃない?』
龍 「いや、多分無理だと思う。経営で使うものじゃないと。」
唯奈「あ、お金は3万円くらいは持ってきたので、頑張れば買えます。」
和 「3万だから、何日分の服?」
私 『頑張れば1週間分は買えるはず』
龍 「かなり買えるじゃん。」
唯奈「じゃあ、買うことにします。」
和 「おし、ひと段落ついたな。そういえば、大樹はどこいった?」
龍 「部屋でイラスト描いてたよ。」
唯奈「バンドのですか?」
和 「多分、歌動画に使うイラストかな。たまにプライベートで描いてるときもあるよ。」
龍 「イラストと映像は、蒼と楓と大樹だね。」
唯奈「残念ながら、私はバンドの力にはなれそうにないです。」
龍 「っていうか、バンドは企業じゃないと思う。」
ドアが開く。
ひの「ただいま。」
龍 「おかえり。」
唯奈「おかえりなさい。」
陸 「たっだいまぁー。」
和 「おかえりー。」
一 「ただいま~。」
蒼 「ただいま。」
~約3時間後~
陸に聞く。
私 『ユイナの服 買いに行きたいんだけど 今から行っていい?』
陸 「あぁ、いいよ。あの店?」
私 『yes』
陸 「おけ、じゃ、蒼も連れて行こうか。」
蒼 「ん?呼んだ?」
陸 「お前、このメンバーじゃ一番センスあるだろ?」
蒼 「え、そうなの?」
陸 「あぁそうだ。だから、唯奈の服選び、ついて行ってやってくれ。」
蒼 「、、、かまわないけど。」
陸 「よし、決まりだな。今から行くのか?」
私 『yes』
陸 「じゃ、いってらっしゃい。」
加野江田 蒼 - - -
なぜ俺が妹の服選びに来てしまったのだろうか。
楓 『ユイナは どういう服が好きなの?』
唯奈「基本、スカート以外、明るい色以外、露出度少なめなら、なんでも着れます。」
俺 「え、なんでもって、」
唯奈「言いましたけど、一番重要なのは "露出度少なめ" ですからね。」
俺 「あ、はい。」
楓 『白とか 灰色とかは?』
唯奈「あぁ、そういう色なら受け付けます。ピンクとか水色は、差し色なら平気です。あと、可愛い系は、ちょっと遠慮します。」
楓 『私とまったく同じだね』
俺 「おけ、把握。それなら俺の得意分野だね。」
唯奈「女の子の服見るのが趣味なんですか?」
俺 「変態みたいに言わないでくれよ。かっこいい感じの服が好みってことだろ?まかせとけ。」
~十数分後~
俺 「着いたな。どれくらいの量買うんだ?」
唯奈「ここで3日分だっけ?で、近くの店で4日分?」
俺 「一人でそんなにかったら、怪しまれるんじゃねぇか?」
楓 『だから私がいるんでしょ?』
俺 「あ~。」
一人で買う服を、二人で二等分するってことか。なるほど。ん?
俺 「俺いたら、ある意味怪しまれるんじゃ?」
唯奈「女2人と、男1人、、、。確かにそうですね。」
楓 『3歳差と1歳差だから 兄妹ってことでいいと思う。』
え~。まぁ、
俺 「それでいっか。」