5. Sweet stuff
誤字があればすぐに修正します。
赤野 唯奈 - - -
寝室のドアを兄さんが開けて、階段を上り、昨日いた部屋に入る。
龍 「おはよう。」
陸 「お、起きたか。わりぃ、朝食まだできてないんだ。」
その部屋には、キッチンがある。そのキッチンで、陸と龍と楓が朝食を作っている。冷蔵庫は2つある。テレビもある。たまにアニメ鑑賞会を開いているらしい。5つのソファがコの字に配置されていて、コの字のソファの内側には2つの大きな机が並べてある。
龍 「ひのと一が起きてたから、行ってきていいよ。」
蒼 「どこにいる?」
龍 「ひのの部屋でゲームしてた。」
蒼 「おけ、じゃあ誘ってみるわ。唯奈も行くか?」
唯奈「どこに?」
蒼 「いつも朝、ひのと俺と一で、運動してんだ。運動と言っても、散歩だけどな。」
唯奈「、、、じゃあ、行く。」
陸 「おぉ、唯奈も運動組参戦か。知人には見つからないようにね。」
蒼 「見つかったらすぐ報告しろよ。じゃあ行ってくる。」
龍 「いってらっしゃい。」
部屋を出て、階段を下りて、ひのの部屋に着き、ドアをノックし、入室の許可を得て、ドアを開ける。ドアを開くと同時に、楽しそうな声が聞こえた。
一 「は?ひの強すぎるんだよ!」
ひの「フッッ、ババ抜きにはな、Winning strategyがあるんだよ。」
唯奈「発音めっちゃいいな。」
一 「勝利戦略!?なんだ?教えてくれ!」
蒼 「意味知ってんだな。」
ひの「500円とるぞ。」
一 「うぅ、、、。は、払ってやる!」
蒼 「払うなよ。ババ抜き 半分運ゲーだぞ?」
ひの「瞬きしないことだ!!!」
蒼 「ドヤ顔で言うなよ!目ぇ痛くなるだけだわ!!!絶対マネしない方がいいよなそれ!?」
一 「いや、人は平均30秒は我慢できるらしいし、30秒以内に決着をつければ、勝てなくもない。」
蒼 「手持ちのカード何枚で始めりゃいいんだよ!」
唯奈「いや、頑張れば4分は耐えられます。1分を超えた辺りから顔面が崩壊し、強烈な痛みが目を襲い、涙が出てきてババ抜きどころではなくなりますが、勝利をつかみたいならする価値はあります。」
蒼 「なんでお前も乗るんだよ!」
一 「そうか、4分か、、、。」
蒼 「そうかじゃねぇよ。たかがババ抜きだぞ?」
一 「たかがってなんだよ!全国100憶人のババ抜きファンの皆様に謝れ!」
ひの「そうだそうだ!」
蒼 「全国100億人もいないけどな。ってお前らかよババ抜きファン!」
ひの「はぁ、、、。蒼のツッコミもまだまだだな。」
蒼 「いや、これ以上のツッコミがあるなら教えてほしいくらいだわ。」
ひの「教えてやる。500円だ。」
蒼 「払わねーよ。」
ひの「1000円でもいいぞ?」
蒼 「2倍になってどーする!?」
一 「え?払わねぇのか?」
蒼 「お前はそれで断ったことがねぇのか!?」
まさか兄がツッコミ役だとは知らなかった。
ひの「いやぁ、正直言って、結構面白かった。」
一 「Me too.」
唯奈「同じく。」
蒼 「お前らは俺に何を期待してるんだよ。」
でもまだ兄の力不足を感じる。まぁ、結構上手かったけど。
ひの「悪い、楽しくてな、お前をいじるのが。」
蒼 「え?俺いじられてたの?」
一 「気付いてなかったんだ。」
普通に気付かなかった。
ひの「、、、フフッ」
蒼 「乙女見たいな笑い方すんな!あとそのゲス顔やめろ!」
ひの「で、何だ?唯奈もいるし。」
蒼 「すっかり忘れてたわ。」
忘れてたんだ。
蒼 「飯まだみてぇだからさ、外行かね?」
一 「賛成、ひのはどうする?」
ひの「俺も行こう。唯奈もか。」
蒼 「おうよ。」
このメンバー不安しかないんだけど。地味にキャラが行方不明だし。
武宮 一 - - -
玄関を出て、外に出て、20m歩き、表札の場所に着く。
ひの「唯奈、お前の家は、アジトを背にして左だよな。」
唯奈「はい、そうです。」
蒼 「じゃ、今日は西だな。」
唯奈「反対方向に行くんですか?」
蒼 「そういうことだ。」
ひの「西っていったら、森があるよな。行くか?」
俺 「立ち入り禁止だろ?見つからねぇか?」
蒼 「まぁ、逃げればいいでしょ。」
ひの「唯奈、お前、運動はどのくらいできる?」
唯奈「自信はあります。」
俺 「なら、大丈夫だろ。」
歩きはじめる。
蒼 「、、、何話す?」
ひの「いい遊び思い出したわ。」
俺 「なんだ?」
ひの「かきくけこ禁止ゲーム。」
俺 「ああぁ、あれか。」
蒼 「どういう遊びだ?」
唯奈「私も知りません。」
瞬きにあんなにも詳しいのに、このゲーム知らないんだな。
俺 「説明するより、先にやった方がいいな。」
ひの「両方禁止にするか?」
俺 「そうだな。濁点はありにしようぜ。」
ひの「テーマは?」
俺 「会社の面接。」
ひの「じゃあ一、審査員してくれ。」
俺 「了解。じゃあ、、、スタート!」
~ここから茶番です~
俺 「はじめまして。」
ひの「はじめまして。」
俺 「えー本社は、、、寿司ラーメン店です。あなたの名前は知っている。自分のPRを頼む。」
蒼 「あ、口調は自由なんだ。」
ひの「えーー。俺には、技術がある。俺が本社に入れば、大ヒットメニューをcookだ。」
唯奈「英語いいんですか?」
ひの「英語無しとはルールにない。」
俺 「ほ~、、、。」
いいさ。それならこっちにも考えがある。あんまり使いたくないが、、、。
俺 「If you hire you, will you cook it?」
蒼 「え?マジで?」
ひの「Yes, I cook.」
蒼 「なんでお前は張り合うんだよ。」
唯奈「They are amazing!」
蒼 「俺がおかしいのか!?」
いや、おかしいのは俺らだ。お前も含めてな。
俺 「What do you want to make?」
ひの「うぅ、、、イ、It's,,,"watagashiramen"!!」
唯奈「アァハハハハハ!!!He has a great idea!」
蒼 「なんつった?わたがしラーメン?」
俺 「フハハハハ!!!Why do you want to make it?」
ひの「ビ、Because I like sweet.」
唯奈「お、お腹痛いぃ!」
俺 「フハハハ!Do you like sweets?」
ひの「イ、Yes, I like it!」
これは負けを認めるしかないか。
俺 「ユ、You are interesting! Adopted!」
ひの「ウェーーイ!」
唯奈「お、おめでとうございます。」
蒼 「俺全然わからなかった。」
ひの「この面白さが分からないのは、ある意味かわいそうだわ。」
俺 「ほんとそれ。」
唯奈「久しぶりに声出して笑いました。」
俺 「すげえ腹痛い。」
ひの「俺も。自分の発想に笑ったわ。」
俺 「唯奈の言った通りだ、やべぇよひの。」
蒼 「わたがしラーメン?」
唯奈「アァハハハハハハ!!」
俺 「フハハハァ!」
ひの「フフ、や、やめろ!軽いツボなんだ!!、、、ンハハハハ!!」
~数十秒後~
唯奈「や、やっと痛みがマシになってきました。」
俺 「ちなみにひの、寿司は何を作るつもりだったんだ?」
ひの「餡子寿司。」
俺 「どうやって作るつもりだよ!」
ひの「しゃりの上に餡子乗せる。」
蒼 「意外と合いそうだけどな。」
唯奈「ちなみに何で餡子なんですか?」
ひの「Because I like sweet.」
蒼 「どういう意味だ?」
俺 「甘いものが好きって意味だ。」
ひの「甘いものが食えるってことは平和ってことだぞ。」
蒼 「まぁ、確かにそうだな。」
~数分後~
俺 「通行人がいなくてよかったよ。危うく通報されるとこだった。」
唯奈「ひのさん、ほんと才能ありますよ。」
ひの「あぁ、自分でも思ってる。、、、ん、ちょっと待て。」
ひのが自分用の携帯をポケットから取り出した。携帯と言っても、最近のスマートフォンとかではない。ガラケーだ。
ひの「龍からメール、飯そろそろ出来るって。」
蒼 「じゃあ、森はまた今度だな。」
ひの「『すぐ帰る』っと、、、。」
俺 「でも俺、もう満足だわ。」
歩いた道を戻る。玄関からもう少しの所でひのが口を開く。
ひの「なぁ一。」
俺 「ん?」
ひの「まだ500円もらってないんだけど。」
俺 「いや、あげねぇぞ?」
~二階の部屋~
龍 「お帰り。」
陸 「おっかえりぃ~。」
ひの「あぁ、ただいま。」
唯奈「ただいまです。」
蒼 「ただいま。」
俺 「ただいま~。」
和、陸、龍、楓、大樹は、先にソファに座っていた。
和と陸と龍は声で迎え、楓と大樹は顔で迎えてくれた。
机には、9人分の和食がある。手を洗い、全員 自分の定位置に腰をおろす。手を合わせる。
ひの「それじゃあ、」
ひの・和・俺・陸・蒼・龍・唯奈
「いただきます。」
それを言うと、一人ひとりが自分のペースで食べ始める。
「ごちそうさまでした。」は皆バラバラだ。
蒼 「なぁ、結局あれは何だったんだ?」
俺 「あれって?」
蒼 「ほら、わたg」
ひの「忘れろ。あれは人の腹筋を破壊する兵器となったんだ。」
和 「パンドラの箱みたいな?」
唯奈「まったくその通りです。」
陸 「あ、そうそう。今日の昼はラーメンだよ。」
吹き出した2人と耐えた1人。
唯奈「ガ、ガ八ッ!ガ八ッ!」
ひの「グハッ、、、グッ、、、。」
俺 「あ、あっぶねぇ。危うく死ぬとこだったぜ。」
龍 「、、、大丈夫?」
和 「致命傷じゃね?」
楓と大樹が心配そうにこちらを見てくる。残念ながら、その顔は治療薬にはならねぇんだ。水をくれ。
ひの「陸!殺す気か!」
唯奈「本当にマジでヤバかったです。」
陸 「え、ごめん。あたし何か変なこと言った?」
蒼 「いや、変なのは陸じゃねぇ。こいつらだ。」
ひの「はぁ、、、これは500円案件だわ。」
わたがしラーメンと餡子寿司のやつは、友達とあいうえお禁止ゲームをしたときに、実際に出たワードです。
(まぁ正直言うと、ネタがなかったので無理矢理ぶち込みました。)
友達にはウケたんですが、多分あまり面白くなかったと思います。
この回は作らなくてもいいと思ったんですが、先の展開のためには作るしかなかったんです。その展開がくるのは大分先になると思います。簡単に言うと伏線を張るだけの回ですね。