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私はしばらく目の前に立っているレオ様からの言葉を聞いて、考えが止まっていしまった。


幻聴かしら?


そんな風に考えてみても現実は変わることもなく、またレオ様が喋った。


「ここにいるマリネが平民で、可愛いらしいという理由から階段から突き落としたり、彼女の私物を隠すなど最低な行いをするお前は俺の婚約者にふさわしくない!!よってお前と婚約破棄し、マリネを新たな婚約者に迎える。」


「レオリート様、私怖いです。」


レオ様の横にいる彼女がレオ様の腕につかまっている。


・・・・・・・・。


殺していいですかね?私はここ最近レオ様に会えていなかったというのに。


それにしてもレオ様は何を言っているのだろう。そもそもレオ様の隣居る人は誰だろう?


それに私が階段から落としたり、ものを隠すとかありえないよね。それに理由が平民と可愛らしいって。


「図星で何も言えないか」


私がレオ様に言われたあまりにも馬鹿らしい言葉について考えていて黙っていたことが図星と取られているらしい。


「レオ様」


「なんだ。今更言い訳なんて言っても意味ないからな。」


「・・・・いえ。あのですね。そもそもそちらの方は誰ですか?何年の何クラスでしょうか。」


「・・・・はぁ?」


レオ様がこいつ何言っているんだ見たいな顔をしている。


「加えて言いますと私が彼女を階段から落としたり、ものを隠して、それに理由が平民と可愛らしいってあり得ないです。」


「なぜだ」


「だってそもそも私は彼女の存在を今知りましたし、孤児院や街に行って平民の皆さんと交流のある私が平民だからいじめるのっておかしいですよね。それに可愛らしいって、自分で言うのもなんですけど彼女より私の方が美少女ですから彼女の外見を妬むことはあり得ません。それに階段から突き落とすとか、私階段などは魔法で移動するんですよ?無理に決まっているでしょう。最後にものを隠すって子供のすることですよ。もし私が手を下すのならそんな可愛らしいことなどしませんわ。もっとばれないように物事を運んでますわ。」


・・・・・・・。


レオ様は私の言葉を聞いてあっけにとられている。


「しかし、見たというものがいるぞ。」


「それは誰です?連れてきてください。自白剤を飲ませて聞いてみましょう。安心してくださいね、自白剤は貴族が罪に問われたときに使われるものですから。」


その言葉を聞いてレオ様ではなくマリネという少女の顔色が悪くなった。


「そんなもの使わなくても結果はわかりきっている。」


レオ様は言い切った。


「でも、身に覚えのないことを言われ、さらに愛しいレオ様との婚約を破棄されるなど困りますから。さぁ連れてきてください。そこのあなた学園長に連絡して連れてきてくれます?」


「・・・ッツ!!そこまで言うのならば連れてきてやる。」


レオ様は顔を真っ赤にさせてどこかに向かって歩いて行ってしまいました。


久しぶりに見ました。照れるレオ様も可愛らしいです。


そんなことを考えていると学園長が来たみたい。


「話は聞いたよ。自白剤の利用を認めよう。」


「ありがとうございます」


学園長は元騎士の団長を務めおられたため、そこらへんに顔が利くのです。


しばらく待っていると一人の少女が連れられてきた。


「この者だ」


私は彼女の体を魔法で拘束し自白剤を飲ませた。


グっ・・・・!


少女はしばらく苦しんでいましたが薬が効いてきたようで、目には何も移していないような表情をしている。


「あなたは私が本当に彼女に危害を与えたところを見たのかしら?」


「・・・・い・いえ。見ていません。」


その言葉に食堂はザワっとなった。


レオ様もびっくりしたように彼女を見ている。そしてレオ様の隣にいたマリネは真っ青な顔をしていた。









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