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美崎ヶ丘中学校復興部‼︎  作者: 水木千景
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プロローグ

小節を書くのは初めてなので少し変なところもあるかもしれませんが皆さんが楽しくみられるよう、精一杯努力しますのでよろしくお願いします。

あと、二ヶ月に一回、1話出すか出さないかぐらいのペースでかきます。すみません

 カモメが円を描くように陽の光に照らされている海の上を飛んでいる。海は今日も穏やかに波打ち、房総の村にゆっくりと時を刻んでゆく。浜辺をたどってゆくと少しばかり古ぼけた真っ白い学校がある。

【県立美崎ヶ丘中学校】。その学校の中にいる生徒や先生はみな、波のゆったりとした音に包まれながら今日ものんびりと生活していたーー





「残念なことに今年いっぱいでこの美崎ヶ丘中学校は廃校になってしまいます。」


私が進級して中学3年生になれた日、唐突に担任の先生から伝えられたのはこの学校の廃校の知らせだった。廃校になる理由が二つほどあるらしい。


1つ、校舎の老朽化 。

2つ、学校の活気がなさすぎる。

ということだった。


確かに今年で創立50周年になるこの学校はところどころにひびがはいっており今にも崩れそうなくらいボロかった。しかし、工事をすればまだどうにかできそうだった。


問題は二つ目だ。

学校の活気がなさすぎる。それについても理由はハッキリとしていた。それは全校生徒が異常に少ない。多分、1年〜3年全員合わせて40人いるかいないかぐらい少なかった。私の学年である3年生にいたっては先生を含めてたったの5人。5人なのだ!! 少なすぎる、絶望的なほどに……


この学校が廃校になるのは正直言って死ぬほど嫌だ。しかし、私には何ができる?多分何もできない。私はここが廃校になってしまうのを黙って見ているしかないのか……そう思った時だった。


「私はそんなの絶対に嫌だ!」

と私の隣の席の一ノ瀬カヨウが声を張り上げた。クラスのみんなの視線がカヨウに集中する。

「私はそんなの嫌だよ⁉︎ だって、私たちが3年間お世話になった学校が…潰れちゃうんだよ?」

そういってカヨウはうっ…うぅ……と泣き始めてしまった。それを心配そうに見つめる3人のクラスメイト達。


すると何か思いついたのかクラスメイトの1人である二科アイカが喋り始めた。

「私もこの学校が廃校になるのは断固反対ですわ。なので考えたのですが、私たち3年生…まあ4人しかいませんが…この4人で【美崎ヶ丘中学校復興部】というのを作るのはどうでしょうか? 」と提案した。 「この部活で学校を活気づけて、全校生徒を一気に増やす!‼︎」

すると泣いていたカヨウが顔を上げてそれはいい考えかもと呟き、私とクラスメイトの三島イロドリは顔を合わせ、満面の笑みでナイスアイデアと叫んだ。

「よーし‼︎ これで決まりですわね。この4人で学校を救いましょう‼︎」

「うん‼︎」


こうして私たちの【美崎ヶ丘中学校復興部】がスタートした。





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