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誰にでも表と裏はあるよね!

 「っあー、疲れたー」

 ライキが、マジ疲れましたわーという感じで椅子に座る。

 「そんな事無いんじゃないですか?今日の撮影は、かなり楽だったと思いますけど」

 マネージャーの「カイラ・アルケット」が、それに答える。

 そう、ライキは実のところ全く疲れていない。なぜなら、ライキは勇者育成学校を首席で卒業しているからである。勇者育成学校を首席で合格するという事は、トライアスロンを1000回休むことなく息切れ無しでゴールするのが最低条件であり(身体強化の魔法などを一切使わずに)、ライキはそれを軽々超えて審査員に疑われ、5回ほどやり直しさせられた程なのだから。

 「あ?ちげーよ。共演者とか監督とかに媚び売るのが疲れたんだよ」

 さっきまで監督や共演者といた時の態度と一転、かなり性格の悪い感じで答えるライキ。今のライキこそが本当のライキである。

 学生時代のライキは、全くこんな性格ではなかったが、ある事件の後から今のようになった。その話は、また今度するとして、続きをどうぞ。

 そんなライキに、カイラは飽き飽きしながら呟く。

 「人として、どうなんですかねー」

 そんな、呟きをライキは聞き逃さなかった。

 「おい、てめーそりゃどういうことだ」

 ゆっくりと椅子から立ちながら、ライキは質問する。

 「えっ?それは、そのー、えーっとですね」

 カイラは、後ずさりしながらなんとか答えようとする。

 (やべー、またやっちまった)

 カイラは、後悔していた。前にも似たような事があり、その時に散々な事になって3日ほど休んだからである。

 「お前さ、人としてどうとか言ったな。じゃあよ、大道芸やってる猿に、猿としてどうなんだって言えんのか?」

 「えー、それは言えると思いますけど」

 カイラは、正直に答えた。しかし、それが失敗だった。

 「はー、よくそんなことが言えるな!猿だってな、やりたくて大道芸やってるわけねーだろ。猿は、調教されってからやってんだ。本当なら、山で自由気ままに住んでいたかもしれないのによ!そんな猿に、お前は猿としてどうなんだ、なんてよく言えるな!」

 ライキはかなり怒り狂いながら叫んでいた。

 と、その場にコンコン、とノックをする音が聞こえてきた。すると、ライキは表情を変えながら、ドアに近づいていきドアを開ける。

 「はーい、何でしょうか?」

 「ああ、ライキ君。君に封筒が届いてるよ」

 ドアを開けるとそこには、事務所のお偉いさんが。

 なぜ、事務所の人がいるのか。それは、楽屋ごと空間転移魔法で帰ってきたからである。今の楽屋は、事務所ごとに持っており事務所で売れている役者は、その空間転移する楽屋を使う事が出来、その楽屋を使ったから一瞬で帰ってきたのである。

 ちなみに売れていない役者は、自腹で現場に行っている。

 (た、助かったのか?)

 カイラは、固まったまま成り行きを見守っていた。

 「ありがとうございますー」

 ライキは、お礼を言いドアを閉める。そして・・・。

 「はー、怒る気無くなっちまったよ」

 そう言うと、また椅子に座った。

 「おいカイラ、これ開けて読んでくれ」

 「え?あっはい!」

 (あー、よかった。まだ言われるかと思ったぜ)

 そんな事を思いながら、封筒を開けて中身を確認すると・・・。

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