皆が思う異世界の冒険的な?
そこには山があった。
いや、正確に言えば山のように大きい龍である。
そして、龍に立ちはだかる四つの影が。それぞれが武器を持ち、明らかに今から龍倒します、みたいな雰囲気をかもし出している。
彼らは、どこからどう見ても勇者である。
「それじゃ、やりますか。」
四人の中で、特に小柄な勇者が言った。彼の名は「アイリ・ヴィスウィック」女のような名前で、それでいて美少年だから、女とよく間違えられるが正真正銘男である。
「あー、マジかー。やるのかー。」
明らかにやる気の無い感じの勇者が言った。名前は「アクス・トーリナー」。全く役に立ちそうに無いが、瞬発力と判断力がずば抜けて高いので役に立つ。
「・・・」
筋肉が今にも爆発しそうな大男が無言でうなずいた。「ルイス・マークス」それが彼の名である。しかし、名前が本当にこれなのか、聞いても否定も肯定もしないので、本名か怪しい限りである。
「それでは、いつものように」
落ち着いた雰囲気のちょび髭の勇者が言った。彼の名は、誰も知らない。一向に教えないので「ジャック」と皆に呼ばれている。
「「おう!」」
アイリとアクスが叫び、ルイスは、うなずいた。
ところで、彼らは勇者である。が、勇者一向ではない。はっきり言えば、彼らは同じ標的を相手にしているだけであって仲間ではないのだ。そして、それは皆がわかっていること。なので、それぞれが自分の好きなように戦っている。
そして、彼ら勇者と龍の戦いが始まる。