胸のサイズ
「女性の胸のサイズ、いや、バストは何カップが一番理想なのか、語り合わないか?」
「言い直した理由を聞かせてくれないか?」
「一般的に、CかDが一番良いというのが、世間の見解として言われているが、実際はどうなのか?」
「世間はそんな馬鹿なことを見解していない」
「俺は、EよりのDがいいかな」
「血液型みたいに言うな」
「お前は、何カップがいいねん?」
「年上なら、大きくても小さくてもいい」
「格好つけてんじゃねぇよ」
「そもそも、女性の価値は胸ではない。包容力というものが、男にとって最高の判断材料となる」
「さりげなく、好感度上げんじゃねぇ」
「この会話をしてる段階で、好感度なんか期待してねぇよ、バーカ」
「年上で、強いていうなら何カップがいいの?」
「・・・・・・D」
「俺と同じじゃねーか」
「こんな話やめよーぜ」
「例えば、セッ○スのときなんか、どう?」
「突然、床の上の話をし始めたな」
「このときに、胸ってどうすればいいの?」
「俺もお前も童貞なんだから、アダルトを見て、勉強すればいいんじゃないの?」
「よく言うじゃん。A~Bは下からすくい上げる感じで、C~Dはしっかり揉んで、Eから上は揺らしいこうって」
「その格言、多分、誰が言っても響かないだろうなその前に、誰が言ってたの? その馬鹿格言」
「俺が考えたに決まってんじゃん」
「じゃあ、下からすくい上げるって何?」
「だから、お腹の辺りからすくい上げるって感じ、何かエステとかでグイッと上げる感じあるやん」
「まぁ、何とか想像は出来たけど」
「何の話だっけ?」
「胸のサイズは、どれがいいのかって話」
「結局、世間の言うことが正しいのか……」
「何で、ちょっと残念そうな感じやねん」
「でも、Aカップが良いっていう人はいるの?」
「人それぞれだから、いるに決まってんだろ」
「何カップが嫌?」
「意味わからないんですけど」
「俺は、Gより上は嫌かな」
「自己申告するのやめてくれる?」
「なぁなぁ、お前はどうなんだよ?」
「どうでもいい」
「じゃあ、お前、Nカップとかの女とかどうよ」
「N? まぁ、ブサイクだったら嫌かな」
「宝の持ち腐れですね」
「Nカップが宝どうかも怪しいんだけどな」
「やっぱり、適度な大きさがいいんだろうな。結局Dカップが一番良いんだろうな」
「張りとかもあるからな」
「垂れてるより張ってるほうがいいのかな」
「でも、胸見てその女を好きになることはないぞ。胸見て、顔ブサイクだったら、付き合うか?」
「う~ん」
「悩むか? 多分、男は大体、顔で選ぶんだぞ」
「顔ブサイクでも、何とか耐えてみるわ」
「なぜ、お前は苦行をしようとしてるんだ」
「苦行とか言うなや」
「性格よりも顔。顔よりも金。そして、金と権力。これが、女の理想である。それに対して男の理想は、顔>性格>金と権力である」
「おぉ~。格言やな。つまり、金と権力さえあれば女の子にモテるということやな。勉強頑張ろ」
「それを、モチベーションにして、勉強頑張ろうとするやつは、初めて見るなぁ」
「女の子にモテまくって、EよりのDカップの胸を揉んでやるぅ」
「まぁ、適当に頑張れよ。俺よりも学年順位が百位ぐらい下の男」
「お前を絶対に超えてやる」
勉強を頑張る元気を貰った男子高校生だった。