表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

エピローグ

 今回でこの物語は終わりますが楽しんで頂けたなら光栄です。今まで短い間でしたがありがとうございました。機会があれば「この世界で理想を実現させる」の方も見ていただけると嬉しいです。

 それではまた会う日までさようなら!

 ――付き合い始めてからかれこれ十年たった。

 今ではもう仲良しカップルではなく夫婦だ。

「空~朝ごはんできたよ~」

 と、ふわふわとした声が聞こえてくる。

「ああ、今行くよ」

 階段に足をかけると確かにいい香りがしてきた。

「あ、お兄ちゃんおはよ~」

「おう、おはよう」

 香奈に挨拶を済ませる。

 俺たちは元々家が隣同士だったのでリフォームして家を繋げただけなので妹なんかも普通に居る……。

「おはよう美久」

「おはよう空」

 挨拶をし椅子に腰掛け会話を始める。

「そういえば相川先生とこの前バッタリ会ったんだけどまだ独身で頑張ってるみたいよ。すごいよね~」

「ああ、すごいよな……」

 ホントある意味すごいよもうすぐ四十歳だろ。天涯孤独を貫くつもりなのかしらん。てか美久って変な所で天然だから多分独身で頑張ってるってのを信じてんだろうな……。ホントのところ多分独身でしか頑張れないのだろう。南無。

 ご飯を食べ終わるとすぐに会社へ行く準備をする。

「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい」




「おっはよー谷道」

「おう、おはよう岡村」

 今日も岡村は元気だ。高校の時と比べて変わったことといえば五分前行動をするようになった事だろう。

 今俺たちは同じ会社で働いている。

 まあ、そんなことは置いといて仕事をしなければ……。社畜なうと。


 仕事も終わり家に着くと美久ではなく妹が迎えてくれた。

「お兄ちゃん、やったねおめでとう」

「なにがだよ?」

 家に帰った瞬間おめでとうと言われてもなぁ。

「あーんとね、美久さんが病院に「そこの病院!?」

 香奈が喋っているのを遮って聞く。

「えーと、ここだね」

 香奈が携帯をツイーと指で操作して地図を示してくる。その携帯を俺は引っつかみ車に乗る。

 エンジンをかけすぐに病院へと向かう。

 最初の角を右。そのまま信号までまっすぐ。そして角を左に曲がる――。

 道を走ること十分。病院が見えてきた。

 しかし病院を見て脳が一時停止する。確かに地図通り来たはずなのに目の前にあるのは産婦人科だった。

「あ、空ー」

 呆然としていると目の前から声がかかる。

「え、あれなんで産婦人科?」

「なんでって赤ちゃんができたからだよ」

 なーんだ脅かせんなよ。ん? 今なんつった? baby?

「マジかよ……」

 すぐには理解できなかったが少しずつ脳が理解し始める。

「なんか実感わかないな」

「私もだよ」

 アハハと美久は笑う。

 帰り道美久と僕はたくさん話をしたこれからのことや今までのこと。




 そしてしばらく時が経ち男の子が生まれた。


「ねえ空この子の名前どうする?」

「名前か……」

「うん」

「和真なんてどうだ? 真っ直ぐ平和に育つようになんて意味なんだけど」

「いいかもね!」


「「じゃあ、この子の名前は和真に決定!」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ