自分の事だと何とも思わないけど他人にされると腹立つ事ってあるよね。
夜中、目が覚めると魔王がいました。
「あれ、こんなとこで何してんのサボり魔王。」
「その呼び方だとサボリ魔の頂点みたいじゃん、やめてよ。正しくは魔族の頂点だから。魔王だから。」
そんなことはどうでもいい。
問題なのは場所だよ場所。
ここ、私の部屋なんだけど。
「不法侵入とかやめてもらえます?」
「君よくもそんなことが言えたもんだね。」
ため息をつきどかりと床に座った。
胡座でも品良く見えるとかどんだけお得な容姿してんだ。分けろ。
私はベッドに腰掛け魔王は床に座っているわけだから当然ヤツが私を見上げる形になる。
若干上目遣いになっているが果たして狙ってしているのだろうか?
狙ってんのか・・・そうか狙ってんだな。安心しろ萌える。
とりあえずお前、いつ帰んの?
いやむしろどうやってきたの?
「一通り会話終えるといつ帰るの?とか思うでしょ。」
「・・・まぁ思いますけど、何か?」
「いや何か?ってか、オレがいつも思ってることだし。解ってくれたかなオレの気持ち・・・的な。」
「・・・・・・・・その為に来たの?」
くっだらね。
「や、オレ帰り方わかんないよ。」
こてり、と首をかしげた魔王。
テメーがしても可愛くねぇよとか思いたいけどそれでも決まるとかどんだけお得な以下略。
「え、馬鹿なの?」
「いつもこんな感じの君には言われたくないよねぇそれ。」