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その腹黒さも一面である  作者: 縁側之猫
3章 領内外
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終わり

"初原の歴史書"と呼ばれる本がある。


何所の生まれかも知れぬ一人の人物が起こしたとされる軌跡が書かれた書物だ。

治水から娯楽まで、様々な事を広め民草の暮らしを良くしたと言われている。


一つの都市から広がった思想は近隣の領地をも纏め上げ全国へと波及し多大な影響を与え、特に力を入れた〝出版社″からは数々の物語が生まれた。


島国全土に留まらず、大陸へも新しい文化として広がった。


その影響力は争いを絶えさせ、平和な象徴とされたと言われる。


その書に描かれる人物は、全てを見通し全知で有ったとされるが

没年を語る史実が無い為架空の人物ではないかとも言われている。
























パタンと見ていた本を閉じた。


少し話題になったドキュメント本だったのだが・・・適当なものだな。

微妙だなと感想をもって読み終わった本の山に積む。


「歴史人物の本なんてやっぱりこんなもんで、後付とか適当なんだろうな」


呆れながら椅子から立ち上がって、次の本を取りに行く。


ヨシカは結局隠居した。


目的であった書物の出版・流通・販売が目途がたち食生活も改善されたので後は知ったことかと放り出してきたのだ。

まあその頃には体制の基礎が出来上がり教育の成果も見え始めていたので、泣いて止める官僚を蹴散らしながらだったが。


自分が起こした事業やらなんやらで金にも困らないのになんで人生つぎ込まなければいけないか疑問に思ってしまったら止まらなかったのだが。


都市部から離れた田舎に居を構えて、本の買い出しに必要な街道を無理やり誘致して快適な生活を送っている。


実際はいろいろあったのだが、森に居る神やら隠里の獣人やらとのんびりとしているのだ。


他人やらの事などどうでもよい、自分の生活が安堵ならそれでいいのだから。

ここで一度完結です。

拙い文章でしたがお付き合い頂き有難うござました。

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