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その腹黒さも一面である  作者: 縁側之猫
3章 領内外
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048 内部衝突

お久しぶりです。ちょっと短め

それは山だった。


それは山だった。


ここ大事なところなので二度言いました。


有意義な成果など一つもない視察の旅から帰って来たのだが、待っていたのは絶望だった。


執務室の仕事場でそれの山に埋れながら、遅々として進まない手にため息を漏らしながらここ数日を過ごしている。


限定的だが部署の上役なので決済が必要な事もあるのだが、それでも負担軽減の為にある程度権限を持たせ自己裁量で処理する部下ができはじめていたはずなのだが。


なぜか減らない決済。


果てしなく面倒だ。


原因を究明しようにもここを動けないのでは手が出せない。


手は出せないのだが予想はつく。


書類を持ってくるのは見知らぬ顔で、決済が必要なのは偏った分野のものだ。


考えれるのは単純に嫌がらせなのだが。

今更なぜなのかが分からなかった。


大多数がこの役職になった直後に仕掛けてきたのだ。

それに対抗してあれこれやって対応した結果それらも鳴りを潜めていた筈だ。


今現在ではこちらに嫌がらせをして自尊心を満足させるよりも、発展する地からどうやって搾り取るかに切り替えたようなので。


あーだるいのだ。


まあ視察の代償と思う事とした。



いい機会なので、いろいろ掃討しておくとしよう。





と思っていた時期が私にもありました。


行動を起こそうかなと思ったのだが実際には動けない。


書類の山が片付かない。


そして精神負荷が高かったのでストレスが酷い事に。


そのうち胃に穴が空くんじゃなかろうか。


そんなこんなで更に数日経過した。


そして悟ったのだ、


「ということで後は任せた!!」


言い放った先にはコジュウロウがいた。


「任せたと言われましてもな」


「いいから、これを何とかしてください。出来なければ出奔します」


力技でねじ伏せるとかなら近頃出来るようになったのだが、知略で乗り切るとか駆け引きとか知らない知らない知らない!!


そもそもコミュ(りょく)なんて自分には無いのだから・・・・


言ってて鬱になりそうだ。


「なんにしてもここから動けないのだから頼みます」


見た目だけでいけばコジュウロウは力技専門のような人なのだが、間近で見ていてそれだけでもない事を知っている。


自分で出来ない事は任せるに限るのだ。


「自分で出来るのが一番すかっとするんだけど、余裕がないからな」


そもそも余裕が無い状況になってる事自体が、無能さの証明なわけなんだが。

これ以上考えると更に鬱になりそうだから止めておこう。


「ご命令であれば是非もなしですな」


「なんでもいいので頼みますよ」


このままでは飯が不味くなってしまうし、気苦労とか嫌いだ。


行動が決まると動きが早く、早速部屋から出て行った。


結果がいつ出るかわからないのだが、書類を片付けるか。


それにしても、この内容は。


命令系統が縦割り過ぎる弊害なのか簡単な問題も上に上がってくる。

それともこれの原因が狡猾なのか、どちらなのだろうか。


なんにしても、そんな事よりも自分自身の精神衛生の安定の方が重要だろう。


面倒事はきらいなんだ・・・


そんなこんなでさらに数週間、机に噛り付いて書類と格闘した。


まあ、確認して認可か不認可か判断するだけだが。独断と偏見で。


それでも追加が不必要に来なくなったので、徐々に減ってるんだけどなっと。


さすがに基本能力が高いなコジュウロウ。


こちらに顔を出すようになると書類は必要最低限で回ってくるように。


まあそれでも処理が早かったおかげか下からの評価は上がったらしい。


どうでもいいことなんだがな。



今回の件で関わった人間をコジュウロウが調べ上げたようなので、制裁タイムだろう。


とはいえ直接手を出せるほど権限が無いので、流通など資産系から攻める事にした。


公家やら武家やらいろいろといるようなのだが、取引関連等不利になるように裏から手を回して徐々に締め上げていくよう手配する。


人を呪わば穴二つといったところか。


うむ、間違っては居ない~ような。


なにはともあれ、問題なしだな。

筆が進まないので不定期更新に変わりそうな今日この頃

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