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その腹黒さも一面である  作者: 縁側之猫
2章 宮仕え
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033 帰り道

いつもより短め章終わり

特に山も谷もない物語でしたが、主人公の念願に向けてのパーツが一つ揃いました。


「面白かったぞヨシカ、またこい」


「報酬があるなら考えるけど、辺鄙な所まで来る機会があるのかどうか。オロチの方こそ人里に出て遊んだらどうなのか?」


娯楽を求めるなら出来そうなきもするのだが?


「いろいろと制約があってそれは難しそうだがな」


まあ神が町中でぶらぶらするなどぞっとしないものだ。

それほど都合よく顕現してもいられないのだろう。


町を案内しても良かったのになと思えるほどオロチと打ち解けていた。


自分の事情を隠さなくていいというのは楽なもだなと、そう思った。


だがこれからまた仕事三昧だと思うといっきに疲れが来た感じがする。


とりあえず期限は悪くなかったようだ。


何にしても得るものが在った一月だろう。


日本人特有なのか一カ月も「仕事」をしてないと戻った職場がどうなっているのか気になる所だが、自分がそこそこ心配性なのを再確認した。


そう、こう見えても繊細なんだ・・・と思ってる。


昼食用に拵えておいた欲し肉を食べながら儀典院のあるふもとへ山を下る。


今回の事で、製紙技法が原始的なものだが広めれそうだ。


工程的には

①木材の確保

②木材の粉砕(チップ化)

③チップ木材の溶解(液状にする)

④紙抄き

⑤乾燥

といった所。


大量生産するには技術向上が必要なのだが、やるべき事が出ているのなら出来るんだろう。


組立説明書のある器具を組み立てるようなものだ。

不慣れや不明点があっても完成系が見えているので創意工夫次第で進むだろうなと。


繊維用の植物の栽培も含めてやるべき事をピックアップしながら、早く「本」を手にする日がこないかと心を躍らせた。


大名の所では予算配分が出しにくいかもしれないので都市の方のギルドか学院関連で研究させるのも良いかもしれない。


運営はほったらかしなのだが、実権はヨシカにもあるので役に立つというものだ。



山を降り切り儀典院に付くと年嵩の宮司が出迎えてくれた。

オロチについて報告を上げると満足げに相槌を打たれ、今日は休んでいく用促されたが断って馬だけを借りた。


自己目標の達成の為一刻も早く行動したかったのだ。

実際疲れも大して無かったのも理由のひとつだろうか。


高揚した気分のまま馬を駆り城下町へと帰還を進めた。

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