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その腹黒さも一面である  作者: 縁側之猫
2章 宮仕え
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024 外

久しぶりの里帰り?が終わって城下へ戻って来た。


末息子の近況報告なども入れて大名への話は終わり。


相も変わらず他の臣下の目は痛いのだが気にしない・・・。


うむそれは無理か、ストレス発散せねば。


基本の方針を掲げて事務仕事をしたら終わるサイクルが確立し始めているので最近はやる事が徐々に減ってきている。


まあ土地の風土など綿密な情報が頭に入っていないので覚える事は沢山あるのだが、正直全部が頭に入るわけでは無いので詳しいコジュウロウに知りたい時に助言を貰っているのだが。

それでも時間が余るようになったので、本を読む事にした。


そう、ここは大名のおひざ元だけあって本も大量に有る。

有るのだが云い回しが難しかったり達筆過ぎて読めなかったりとで難儀するのだが、それでも何か読めるのは嬉しいものだ。


早く活版印刷を開発したいところだが具体的にはどう作ったものか。


まだカナと漢字が使ったものは読めるので、そちらに翻訳してもらうのが良いのかもしれない。


それはさておき興味を持てたのは神話に関するもの、日本神話は多岐にわたり様々な物語があるのだが最近は西洋の神話の方が取り合げられる頻度が高い。


そのため小説などを読んでいても日本神話のエピソードが少ないので、日本由来の神話を読むのは楽しかったりするのだ。


もっとも、そこまで詳しく無いので古事記とどの程度の差異があるのか解らないのと、正確にはここは日本であるかどうかも解らないのである意味フィクションの塊だなと思っている。


実際に会った神も兎だったが、神が人間に捕まる神もどうかと思うし。


しかしどの本を読んでも神代の時代の記述は大げさな表現が多いと思う。


気象を操ったり、昼を夜に変えたり。季節を止めたりと科学的見地から見ると無いなと思ってしまうのだ。


そう言えば、神の子孫に当たる容姿が今の自分には有るんだったと思いだした。


見慣れると案外忘れるのだが、先祖返りなんだよな。


・・・、猫神が狐神の子孫に会ってみたいものだ。居るかどうか判らないが。


尻尾とか耳とかどうなるんだろうなと興味があるな。


考えが逸れてきたが、謁見の時に聞いた話を思い出す。


隣国との緊張が高まっているとかなんとか。


普通は皇家を筆頭に将軍を据えてその下に大名群がいて各地を統治しているのだから、当然争いごとなど無い様に思えるのだが、その辺りの統制が取れなくなっているとの事だ。


なぜかと言うと皇家は若輩のうえ現将軍が病気で倒れそうだと言うのだから押さえ役が居ない状態だからだろう。


領地を直接持つわけではないので、そのあたりの問題点が降りかかっては来ないのだが争いが近いのかもしれないと思うと思考が止まる。


むしろ悪い方に傾き始めるのだから恐ろしい。


一応保険として事前準備は始めようと思っているのだが、なかなか取り掛かれない。


対外関連の政治の話は他のお偉方にお任せしておくとしよう。


とりあえず気に入った本を写本して自宅へ送っておく。


本棚が埋まるのはいつになる事やら。


おはぎを食べながら青空を見てぼーとする。


基礎を整えて方向性が決まると暇になる。


都市と同じ状況なのだが、成果はいかほどなのか。


実際開墾を始めても純粋に成果が出るのは先なのだが、難しいものだ。


二年目になった頃に支出に対しての税収が追いつかない。


投資の形で入る分も食いつぶしているので具体的に増えてないのだが。


忙しくしていたりするとどんどん時が流れる。


「ヨシカ、ナガマツ様がお呼びだ」


「はいな、はいな」


適当に返事をして、大名に会いに行く。


仕事の成果はそこそこ出ては居るが、出来あいの知識を使っての事なのでそろそろ痺れを切らしてという事だろうか。


実際自分の評価がどの辺りに居るのかさっぱり分からない状況なので、いい加減こっちもご機嫌伺いに飽き飽きしてきた所である。


そうはいっても失業率は、二年前に比べ格段に下がったし治安も良くなっている。


継続している公共事業のお陰だがその分支出が出ているので、長い目で見れないと仕事の成果なんて上がって無いように見えるのかも。


まあ個人的にそう思うだけだから、経済学者に言わせれば全然駄目なのかもなと思うのだが。


専門家じゃないのにこんな仕事を任せる大名が悪い!!という結論が出てから開き直ってるところ。


うぐいす張りの廊下をぬけて大名の待つ部屋まで向かう。


相変わらず傍らにはコジュウロウが居るのだが、白髪が大分目立つようになっている。


・・・・、苦労は掛けてない無いはずだが。


掛けてないよね???


まあ本人に直接そんな事は聞いたことがないので、心労から来る老けこみなのかも知れないのですが鍛え上げている筋肉の張りなどが見て伺えるのできっと大丈夫だろう。




拙い文章ですが、ユニーク訪問者が日間100名を突破しました。

ありがとうございます。

盛り上がりがあるような無い様な所ですが、ちびちび続けていきますので宜しくお願いします。

感想・誤字脱字指摘もお待ちしておりますのでよろしくお願いします。

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