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その腹黒さも一面である  作者: 縁側之猫
1章 村造り
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009 増築

ギルドは一応立ち上げたが早々所属員が増えるわけでもないが日銭斡旋などが有り登録するだけでいいというのもあって少しずつ増えてはいるが。


基本はツバキに任せて置いたので次の準備へ移る。


街道開通に伴って周辺の村等と取引を出来るように交渉回りだ。


これも商人系の手下が居れば任せるんだが、まだまだ出会いが足らないようだ。


距離的に近いところから顔を出してみるが特産品と呼べるものは得にない。


工業化がされていないので、どこも一次産業ばかりのようだ。


逆に考えると今の村を二次産業主体にして、周辺から食料等を仕入れる形にしないと経済活性は無理そうなのか。


日本に近いここだが知る限りでは明治以降の科学技術は見あたらない。

しかし神様が居るぐらいだから科学に頼らない独自の技術が発展している可能性もあるのだが、今のところお目にかかったことがない。


住んでる地域が田舎なのだろうか?


なんにせよ自分で使えない技術では意味がないので発展させるなら科学技術の方だろうか。


それにした所で才能のある者を見つけないと自分だけでは無理だろうと煮詰まっている。


人材というのはやはり万金に値するんだろうな。


いろいろ考えていたが半月かけて周辺の村を回った所で村に帰還した。



「ようやく帰ってきたわね」


村に戻った所でツバキに捕まった。


「あなたが居ないからもういろいろと面倒事がこっちに回ってくるじゃない」


愚痴のようだが報告から聞くことにした。


半月村を開けていただけだがその間にだいぶ村も賑やかになったようだ。


「騒動が起きたのか?」


「ちょっとしたもめ事のような事はあったけどね。人が増えればどうしても出るものよ。それよりもヨシカの言う事務仕事を処理する方が疲れたの」


目の下にクマが出来てると指摘すると当たり散らされる可能性があったので黙っておくことにした。


多めに建てて置いた移住者用の宿舎は3棟とも埋まりきったようで相部屋として狭い住居になっているようだ。


「新しい宿舎は建てなかったのか?」


「予算の管理はあなたがやってるし、親方さんのほうも他の建物で忙しいから手が無いのよ」


たしかにそういうものかもしれない。


新しい建物を建てる方が先か。


専属の大工職人を育成しなければならないかもしれないなこの調子では。


とりあえず一日寝て食べてから行動を開始する事にした。


翌日からまずは材料の確保に奔走した。

小難しい事を考えるよりは体を動かして目標を達成しているほうがたしかにストレスが貯まらないと実感した。


本当は本だけ読んでぼーとするのが一番なのだがなかなか先は遠い。


まずは住居環境の改善として二人一部屋を確保出来るように増築を始める。


ギルドの建物と違い昔の長屋のような建物をこしらえていく。


コンセプトは学生寮のような共同生活。


町の規模になれば1家族あたり1軒の家が有った方がいいが現状の人口密度ではそれぞれの関わりが大事である。

集団生活の協調性だろうか?


まあ自身はそれが苦手だし嫌いなのだが他人に押しつける分には痛くも痒くもない。


基本の適正などはわからないので今現在人員はほぼ農作業に従事している。


男手は畑を広げるのを中心に、女手は作物の手入れにと言った具合だ。


収穫料はけして多くはないが自給自足をするのにぎりぎりの線だろう。


ギルドの方はというと今一つのようだ。

正直得体のしれない組織といった認識のようで、登録数は無理矢理入れた三人以外は未だ一人も居ない。


特産が無いにしてもそれはそれかと割り切って次ぎの事業にも着手する。


次に建てさせているのは学校だった。


次世代の育成というのと居ない手下を1から育てるという意味合いをもつ。


学問というのはここでは富裕層でのみのものなので、村人に分類さえる貧乏人は縁の無いものらしい。


しかしながら現代日本で生きた経験のあるヨシカとしては基本的な教育というのは社会発展の為には不可欠だと思っている。


無知な人間はたやすく騙せるし利用できる。

しかしながらそれでは様々な分野での発展も小さい者となるの。

外国の動向をみればわかるしそれによる貧富の差が生み出す争乱も耐えがたい。


なにより学校があればそれは内容にもよるが有る意味観光名所の一つともなり得るかとも思った。


構成としてはギルドとアカデミーといった組織と権力を分散しておくで、もめ事を減らすという意味もあるかと思うが動いても居ない権力闘争なんて実際どうなるやら。


森から木を切り出して新たに四つほど宿舎を拡張して建てる作業が終わった頃。


肌寒い季節が訪れた。


こちらに来てからまだ一年は経って居ないはずだがカレンダーが有るわけではないので、日本の四季という形で一年を計っている。


しかしながらここが一年365日なのか、四季が日本通りなのかもわからないのであくまで目安程度になってしまうんだが。


そう、いまだにここが日本なのかどうかも自覚がない。


現代日本においては世界中に行けるだけの足があったものだがここでは未だ海まで出ることもない。


とはいえ現代の日本においても、日本中をくまなく歩き回る事もなく、下手をすると海外なんて言ったこと無いなんて人もいるだろう。


実際地図やらニュースやらで見たことある有名な景色や建物の写真をみて知っているとつもりになっているだけだ。

よくある映画のように、本当の自分は眠っているだけで夢で回りの世界を広くしているだけなかもしれないとよく思ったものだ。


そうゆう意味では、ここも昔思ったように夢の中なのかもしれないとう現実味の薄い気持ちが有るのかもしれない。


だからこそこうも異常な事態にも気が狂わず今まで持っているのだろうか。

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