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ある日、彼女が俺の前で泣き崩れながらこう言ったんだ!

作者: 七瀬
掲載日:2026/06/22





”ある日、彼女が俺の前で泣き崩れながらこう言ったんだ!“




あんまりにも意外な事過ぎて、俺も彼女の言葉を疑ってしまう。

あんなに俺の前で泣き崩れた彼女は今まで見た事がない!



でも、まさか彼女がそうだったとは、、、?




『あのね? 私さ、私、、、。』

『・・・うーん、何?』

『私は楓登が思ってる女じゃない!』

『えぇ!?』

『”実は私、古舘アサヒじゃないの。“』

『はぁ!?』

『”古舘アサヒは私の亡くなった姉、私の本当の名前は古舘優羽。“』

『えぇ!? えーぇ!? 今更何言ってんだよ! ど、どう言う事か

俺に分かるように説明してくれるか?』

『私にはひとり姉が居たんだけど、まあ3年前に事故で亡くなっちゃっ

たんだけどね、私の姉は本当に凄く理想の女性で、だけどそんな私の両親は

いつもいつも私と姉を比べたわ、私は姉と比べたらどうしようもなく劣って

いて本当に本当に辛かった、でも姉はそんな私にも優しかったの。』

『・・・あぁ、ううん、』

『だけど? 姉は事故で亡くなった事になってるんだけど、本当は違うの!

姉を殺したのは昔私が付き合っていた彼氏だったの、一度だけ姉に当時付き合っ

ていたその彼を会せたら、私の知らないうちに姉のストーカーに彼がなって

いてビックリしたんだけど、その彼が姉を車で轢き殺してしまったのよ。

姉が私の彼だから絶対に貴方をすきになったりしないって彼に言っちゃった

らしいの、それで殺されちゃったみたいで......。』

『・・・・・・』

『当然だけど、姉が亡くなると私の両親は”なんで姉のアサヒが死ななきゃ

なんなかったんだ! 死ぬなら妹の優羽が死ねばよかったんだよって。“』




 *



姉が亡くなった葬儀終わりに、、、。


『・・・ア、アナタ、』

『”お前だって俺と同じ考えだろう、口にしないだけで! 今更、イイ母親

ぶってんじゃないぞ!“』

『・・・ご、ごめんね、』

『お、お母さん!』

『ワタシもお父さんと同じ考えよ、優羽が死ねばよかったって本気で想ったわ。』

『・・・そ、そんな、そんな風にお母さんまで想ってたの?』

『ごめんね、ワタシもお父さんもアサヒだけが本当の娘だと思ってたの。』

『・・・・・・』

『これで分かっただろう優羽、お前は俺たちの娘じゃないんだ、

今すぐ荷物をまとめて家を出て行ってくれ。』

『・・・わ、分かった、出て行く、』

『・・・・・・』



 *




『辛かったな、優羽。』

『私を慰めないで、どうせ楓登も姉が好きだったのよ。』

『”・・・そ、それはどういう意味で言ってるんだ?“』

『これを見て!』

『えぇ!? それは優羽の写真じゃないか。』

『”違うわ、亡くなる前の私の姉の写真よ。“』

『・・・ど、どう言う事なんだよ! 俺に分かるように説明してくれよ!』

『”私が姉に完全に似せるよう整形したの、優羽という人間を殺して姉に

私はなる事を選んだのよ!“』

『”でも実際に亡くなったのは優羽のお姉ちゃんなんだろう、それがなんで

そんな風になってんだよ!“』

『”姉じゃなく私が死ねばよかったの、だから皆の思い通り私が死んだのよ、

これでなんの問題もないじゃない!“』

『・・・ゆ、優羽、』

『古舘優羽の一生だと誰も愛してくれない、それなら姉になりきる事で、

私は一人でも誰かに愛されたかったの、それが楓登だったのよ。』

『・・・お、俺は古舘優羽という一人の女性を好きになったんだよ、

姉のアサヒさんじゃない!』

『でも私の見た目が好きだったんだよね、初めて私を見て好きになったって

楓登、私にそう言ったじゃない!』

『・・・そ、それは、』

『”この顔は姉の顔よ、姉の顔にそっくりに作り替えた顔なのよ!“』

『・・・・・・』

『”そうやって皆、姉を好きになっていくのよ。“』

『・・・ゆ、優羽、』

『どうせ私なんか誰にも愛されたりしない、だからもう死ぬわ。』

『えぇ!?』

【ゴクッ】

『お、おい、今何を飲んだんだよ! 早く吐けよ、ゆ、優羽!』

『”最後に姉の顔でも楓登が私を好きになってくれて嬉しかった、

ありがとう。“』

『ゆ、優羽! 死ぬな! 優羽!』

『・・・・・・』





・・・こうして俺の彼女は俺の目の前で亡くなった。

ただ確かに最初は俺も彼女の”顔が好きだった!“

なんなら顔が好きで彼女と付き合ったぐらいだ。



だけど? 気が付けば俺は”彼女の明るい性格を好きになっていた。“

顔だけじゃなくそれ以上に彼女の性格を好きになっていたんだ。

でも彼女にはそんな俺の気持ちは最後まで伝わらなかったのだろう。

今は彼女が亡くなったこの日に彼女の墓参りに行くのが俺の決まり事になった!

ただ俺は最後まで彼女を信じて”好きだ”と伝えてやれなった事が今でもシコリと

して心に残っている。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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