通用
神とは、絶対である。
触れることすら許されない存在。
だが――それを滅ぼし、力を奪う“例外”が現れた。
そのものは止まらない。
ただ前へ進み、神を越えていく。
そして今――
その先へ踏み込む
そのものは、ゼウスへ向かう。歩みは止まらない。迷いもない。ここまで積み上げてきたすべてを、ただ一点へと収束させる。
発動。『Renforcer l’espace sacré』。肉体を神域の外へと押し上げる。存在そのものの耐久、干渉耐性、出力の上限を引き上げる。同時に『凌駕』。あらゆる性能を底上げする。速度、反応、演算、干渉精度。そのすべてが限界へと近づく。
そして――『永劫』。その効果を“終わらせない”。減衰も停止も存在しない。発動した強化は、常に最大のまま維持され続ける。
その瞬間、そのものの存在は複数段階上へと跳ね上がる。空間が歪む。神界が反応する。そして――対面。ゼウス。そこにいるだけで法則が書き換わる圧。存在そのものが“支配”を持っている。
だが、そのものは止まらない。思考より速く行動。『Un coup qui détruit les dieux』。中程度出力。放たれる。直線。回避も遮断もされない。ゼウスは“受けない”前提で立っている。
直撃――通る。
わずかにゼウスの構造が揺らぐ。ダメージ。確かに入った。そのものは理解する。通用する。理由も明確。『全知』が知らない権能。ゆえに無効化されない。“未知の干渉”。だから成立した。そのものは確信する。戦える。
だがゼウスも即座に理解する。“通った”という事実の意味。
次の瞬間、空間が軋む。『全能』。知る権能を再現する力。そして『全知』。ゼウスは膨大な権能を知る。ゆえに――並列同時起動。
『灼熱』『氷点』『轟雷』『翠雨』。炎が焼き、氷が止め、雷が貫き、水が圧する。干渉が重なり、逃げ場が消える。
そのものは即座に『封緘』を発動。空間ごと押さえ込む。発動を遅延させ、威力を削り、干渉の重なりを崩す。完全ではないが押し切る。
その隙に――『殲滅』。発動。ゼウスへ干渉する。存在、記録、概念を削り取る。通る。確実に削れる。
ゼウスの力が減少していく。100%から87%へ。13%を奪う。
ゼウスの構造が揺らぐ。初めての事態。“削られる”という経験。わずかながら焦りが生まれる。攻撃を受けるはずがない存在。その前提が崩れる。
だが即座に修正。『Renforcer le royaume divin』。存在の格を引き上げる。神界との同調を極限まで高め、自身の位階をさらに一段押し上げる。空間がゼウスに従う。圧が増す。
そして攻撃。『爆砕』『核爆』『爆滅』。より破壊に特化した権能。広域、連鎖、高密度。逃げ場を消す構成。
そのものは回避に移る。だが一瞬遅れる。その一瞬が致命となる。
直撃。空間ごと歪み、身体が押し潰される。衝撃が内部まで浸透する。そのものは耐えるが――完全ではない。負傷。確実なダメージ。
そして止まらない。さらに重ねられる。第二撃。間を置かず叩き込まれる。同種の破壊。
回避は間に合わない。防御も不完全。直撃。
衝撃が身体を貫く。視界が歪む。意識が揺らぐ。“死”が現実として迫る。終わる可能性が形を持つ。
そのものは立っている。だが余裕はない。確実に追い詰められている。
ゼウスは理解している。“通る攻撃”がある。だからこそ、押し潰す。時間を与えない。思考させない。
攻撃を重ねる。
そのものの前に、“死”がはっきりと姿を見せる。
だが――終わらない。
第23話いかがでしたか?
ゼウスと相対し攻撃が通用した しかし圧倒的なちからでねじ伏せられてゆくそのもの 一体どうなるのか
次回もお楽しみに‼︎




