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エンディング

(最終ラウンドが終わり、スタジオには静かで厳かな、しかしどこか温かい空気が流れている。アレクサンドロス大王、チンギス・カン、ナポレオン皇帝、ウィンストン・チャーチル首相は、それぞれに深い思索にふけるかのように、あるいは互いの存在を確かめ合うかのように、静かに座っている。司会者あすかが、感謝と敬意を込めた表情で、ゆっくりと口を開く。)


あすか:「アレクサンドロス大王、チンギス・カン陛下、ナポレオン皇帝陛下、そしてチャーチル首相。皆様、長時間にわたり、その貴重なご経験と深遠なるお考えを、誠にありがとうございました。」(深く一礼する)


あすか:「『歴史バトルロワイヤル』、今回のテーマは『戦争』でした。ラウンド1では皆様の『最大の勝利』とその方程式を、ラウンド2では『最も困難だったご決断』とその背負われたものを、ラウンド3では勝利のための『戦略と準備』を、ラウンド4では手ごわい『敵やライバル』から学ばれたことを、そして先ほどの最終ラウンドでは、皆様が歴史に残された『遺産』と後世への『メッセージ』を、熱く、そして真摯に語り合っていただきました。」


(クロノスに、これまでの各ラウンドのハイライトシーンやキーワードが静かに映し出される)


あすか:「そのお言葉の一つ一つが、時代を超えた重みを持ち、私たちの心に深く響いてまいりました。英雄たちの栄光、その裏にある苦悩、揺るぎない信念、そして人間としての温かみ…。歴史上の偉大な指導者たちが、決して手の届かない存在ではなく、私たちと同じように悩み、考え、そして未来を切り拓こうとされたのだということを、改めて感じさせられました。」


あすか:「この『時空を超えた戦略会議』は、私たちに多くのことを教えてくれました。リーダーシップの本質とは何か、国家や民族を導くとはどういうことか、そして何よりも、争いのない平和な未来を築くために、私たちは過去の歴史から何を学び取るべきなのか…。」(穏やかながらも、力強い眼差しで)


あすか:「さて、名残惜しくはございますが、まもなくお別れの時が近づいてまいりました。最後に、この異次元の対談を終えられて、皆様それぞれのご感想を一言ずつお伺いしてもよろしいでしょうか。…では、チャーチル首相からお願いできますでしょうか?」


チャーチル:「(軽く頷き、いつものように葉巻をくゆらせながら)うーむ、実に刺激的で、そして有意義な時間でありましたな。」

(他の対談者たちを見渡す)

「アレクサンドロス大王の若き情熱、チンギス・カン殿の揺るぎない組織力、そしてナポレオン皇帝陛下の比類なき戦術眼…それぞれに感銘を受けました。異なる時代、異なる状況で戦い抜いてこられた傑物たちとこうして語り合えたことは、望外の喜びです。」

「我々の時代もまた、多くの困難に直面しておりますが…(少し遠い目をして)いつの時代も、人間の勇気と知恵こそが、未来を切り開く力となることを、改めて確信いたしました。願わくば、この対話が、未来を担う者たちへの小さな灯火とならんことを。」


あすか:「チャーチル首相、温かいお言葉、ありがとうございます。…続きまして、ナポレオン皇帝陛下、いかがでしたでしょうか?」

ナポレオン:「(腕を組み、冷静な表情の中にも微かな満足感を漂わせ)フン、確かに退屈はしなかったな。」

(口元に笑みを浮かべる)

「アレクサンドロス大王の純粋なまでの征服欲、チンギス公の冷徹なまでの合理性、そしてチャーチル卿の老獪な政治手腕…それぞれに見るべきものがあった。異なる時代の英雄たちと、こうして戦略や国家について語り合えたことは、私自身の功績や限界を、新たな視点から見つめ直す良い機会となった。」

「歴史とは、常に勝者によって語られるものだと言うが…(ふと真顔になり)こうして異なる視点からの声に触れることで、より真実に近いものが見えてくるのかもしれんな。後世の者たちが、我々の戦いから、単なる武勇伝ではなく、より深い教訓を学び取ってくれることを願うばかりだ。」


あすか:「皇帝陛下、深いご洞察、ありがとうございます。…では、チンギス・カン陛下、お願いできますでしょうか?」


チンギス・カン:「(静かに、しかしその瞳の奥には確かな光を宿して)…良い時であった。」

(短く、しかし重みのある言葉)

「異なる風習、異なる戦のやり方…多くのことを知った。アレクサンドロス大王の若き勢い、ナポレオン皇帝の緻密な頭脳、チャーチル首相の言葉の力…それぞれが、それぞれのやり方で、民を導き、国を支えてきたのだと理解した。」

「我が築いた帝国も、やがては形を変えていった。だが、法と秩序を重んじ、多くの民が安らかに暮らせる世を願った私の思いは、変わることなく、いつの時代にも通じるものだと信じている。この場での語らいが、その一助となれば幸いだ。」


あすか:「チンギス・カン陛下、尊いお言葉、ありがとうございます。…最後に、アレクサンドロス大王、お願いいたします。」


アレクサンドロス:「(晴れやかな笑顔で、しかしその瞳は未来を見据えるように輝いている)ハッハッハ!実に痛快な集いであったぞ!」

(満足そうに頷く)

「まさに英雄たちの饗宴!チンギス・カンの揺るぎない強さ、ナポレオンの燃えるような野心、そしてチャーチルの老練な知恵…それぞれが、我が心を大いに刺激してくれた!」

「異なる時代の英雄たちもまた、私と同じように大きな夢を抱き、その実現のために全てを賭けて戦っていたのだと知り、我が魂も震えたわ!この経験は、たとえ私が元の時代に戻ったとしても、決して忘れることはないだろう。」

(力強く)「後世の者たちよ!我々の生き様を見よ!そして、自らの夢に向かって、恐れることなく突き進むのだ!道は、自ら切り開くものぞ!」


あすか:「アレクサンドロス大王、情熱的なお言葉、ありがとうございます!皆様、本当に素晴らしいご感想、そして未来へのメッセージ、誠にありがとうございました。」


あすか:「それでは…お名残惜しいですが、皆様を、それぞれの時代へとお送りする時がやってまいりました。クロノス、ゲートオープン!」


あすか:「まずは、その不屈の精神で自由と民主主義を守り抜かれた、偉大なる指導者、サー・ウィンストン・チャーチル!首相、現代への貴重な教訓、誠にありがとうございました!」


チャーチル:「(立ち上がり、あすかと他の対談者たちに軽く会釈し)では、諸君、さらばだ。世界の平和を祈っている。」

(ゆっくりと、しかし確かな足取りでスターゲートへと向かい、光の中へと消えていく)


あすか:「続きまして、その天才的な軍略でヨーロッパを席巻し、近代国家の礎を築かれた、不世出の英雄、ナポレオン・ボナパルト皇帝陛下!皇帝陛下、その光と影、そして栄光の儚さについての深いご洞察、ありがとうございました!」


ナポレオン:「(立ち上がり、他のメンバーに鋭い一瞥を送り)フン、またいずれかの戦場で会おう…と言いたいところだがな。」

(あすかに軽く頷き、誇り高い様子でスターゲートへと進み、光に包まれる)


あすか:「モンゴル民族を統一し、ユーラシア大陸に大帝国を築き上げ、法と秩序の重要性を示された、偉大なる初代皇帝、チンギス・カン陛下!陛下、団結と規律、そして寛容の精神、確かに受け止めました。ありがとうございました!」


チンギス・カン:「(静かに立ち上がり、他の者たちに深々と頭を下げるように見え、そして何も言わずに、しかし圧倒的な存在感を残してスターゲートへと歩みを進め、光の中へ)…………。」


あすか:「そして最後に、若き情熱で東方へ大遠征を成し遂げ、東西文化融合の道を開かれた、永遠の英雄王、アレクサンドロス大王!大王、夢を追い求める勇気と、未来への熱いメッセージ、ありがとうございました!」


アレクサンドロス:「(立ち上がり、満面の笑みで)ハッハッハ!さらばだ、友よ!またいつか、オリンポスの神々の宴で会おうぞ!」

(手を高く掲げ、英雄らしい堂々とした姿でスターゲートへと向かい、眩い光の中に消える)


(スターゲートが静かに閉じ、スタジオにはあすか一人だけが残される。音楽が静かに流れている。)


あすか:「(しばしスターゲートを見つめ、深い感動と感謝の表情で)…偉大なる魂たちは、それぞれの時代へと帰って行かれました。」


あすか:「『歴史バトルロワイヤル』、時空を超えた英雄たちの戦略会議。今宵のテーマは『戦争』でしたが、そこから見えてきたのは、勝利や敗北だけでなく、リーダーシップのあり方、国家の未来、そして何よりも、平和への強い願いでした。」


あすか:「歴史は、私たちに多くのことを語りかけてくれます。過去の出来事を知り、そこに生きた人々の声に耳を澄ませることは、きっと、私たちが今をより良く生き、そしてより良い未来を築くための、大きな力となるでしょう。」


あすか:「『物語の声を聞く案内人』、あすかがご案内いたしました『歴史バトルロワイヤル』、これにて終幕でございます。最後までご視聴いただき、誠にありがとうございました。」


(あすか、視聴者に向かって深く、そして優雅に一礼する。スタジオの照明がゆっくりと落ち、番組ロゴが静かに映し出され、感動的な音楽と共にフェードアウトしていく。)

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