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多分世界に追われる日々  作者: 高橋 よう
第一幕 多分世界に追われ始める日々
8/18

三逃 プライドと幼女の攻防

転生とは?

下界に未練を残したまま死んでしまった人を悔いの残さないようにもう一度やり直してもらうこと。

ただ、必ずしも同じ生物になるとは限らず、また同じ生を繰り返す可能性もある。               


勘違いしてはいけないのは転生は特例を除いて必ず行われるもので、この時記憶は消されてしまう。

これが輪廻転生であり、転生とは種類が異なる。

たまに子供なのに異様に精神年齢が高かったり逆に大人なのに幼稚な性格をしている人がいると思うが、これは輪廻転生の回数の違いからくるもので仕方がないとも言える。


また、転移転生と呼ばれる、記憶や身体能力も維持されたままで転生される輪廻転生と転生の完全上位互換がある。

欠点もあるが。

イシス=シエロはこれに該当する。


では転生とは、記憶を持った状態で転生することでこの時、前世の記憶は色濃く残る。

つまり何が言いたいかというと、

「う〜ん全然飲もうとしないね。そんなんじゃおっきくなれないよ?キラキラ出来ないよ?」

前世の記憶を持った転生した神1(万以上)歳が幼女から授乳されるというのは恥辱や屈辱以外の何者でもないということである。


 ふぅやっと終わった。

恥辱のランチタイムが終わり、シエロは一息つき始める。

窓を見ると相変わらず園長とジャックスが修行している。

「...神聖魔法『スキャン』」

ERROR 認証されませんでした。

 相変わらエラーばっかだな。本当に何もんだよ。


イシスがシエロになってから早一ヶ月がたち、シエロの赤ん坊っぷりもすっかり板についてきているが、幼女からの授乳には全然慣れない。

この世界にもすっかり慣れ、世界の住人として順調な経過と言えるだろう。

この孤児院の孤児の子達や園長ともすっかり仲良くなり、少しずつ少しずつだがシエロになってきている。





...落ちる。まだ落ちる。

重力に逆らわず、あるがまま自然に従って落ちる。

まだまだ落ちて行く。

遮るものなどなく落ちる。

落ちているのは...人間か?

うっすらとその表情に...笑みが浮かんだ



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