第3話 入学試験へ
ティアード学園入学試験の初日は学術試験。
ママが学園の正門前まで付き添ってくれたの。
他の受験生も私と同じなのかと思って、周りを見渡したけど……殆どの子が1人でティアード学園までの来てたの(汗)
「セレン、忘れ物は無いわね?落ち着いてね?」
「うん、大丈夫だよ!行ってくるね♪ママ大好き愛してる♪」
「あっ、うん。ママも大好きで愛してるわよ♪」
ママの不安げな声に対して、私は落ち着いていつも通りママにハグして返事をすると、ママも安心した表情になっていたの。
「ママの方が落ち着きがなかったわね♪セレン頑張ってくるよの」
お互い笑顔で頷いてママと別れた後は、私はティアード学園の正門を通って入学試験の会場に入っていって、入学試験の受験者受付で受験証を提出すると、受験番号と入学試験会場の場所を教えてくれたんだけど……
「入学試験を受けに来たセレンです」
「ん、平民かよ、D会場だ」
「あ、ありがとうございます」
かなり冷たい対応だった……どうやら貴族と平民とでは対応が違うのかな?そんな事を思ってると周囲が騒然となったの。
「これはスレイン殿下!試験会場はA会場になります。会場へ案内致しますのでこちらへ!」
「いや案内は必要ないよ。『学園は全てに平等』だからね、皆と同じ扱いで構わないよ」
殿下と呼ばれる少年は笑顔で断ったけど、受付係が慌てて殿下を静止して頭を深く下げる。
「とんでもございません。皇族に不手際があればティアード学園の威信に関わります。私が責任を持って会場へ案内致します」
「う〜ん、これは困ったもんだね(汗)まぁ仕方ないね会場への案内よろしく頼むよ」
「かしこまりました」
今年は皇族様が入学試験の受験に来てるのか……合格したら同級生になっちゃうのね。皇族様とは同じクラスにならないように願いたいね(汗)
私は入学試験の会場となるD会場に着いて、受験番号【2345】と同じ机番号が記された席に座る。入学試験の開始を待っている間に、会場内の周りを見渡すと、このD会場だけで500人以上は居る。A〜Dまでの4会場なら、少なくとも2,500人以上は受験者が居る事になるのね……確か入学出来る人数って100人だから競争率が25倍って凄いよね(汗)
なんて考えていると試験官が試験会場へ入ってきて、学術試験の説明を始めたの。試験内容はザックリこんな感じだったの。
・学術試験は【魔法学】【数学】【聖教学】の3科目でそれぞれ100点満点で行われる。
・試験時間は各教科120分で行われる。
・不正行為が発覚すれば即退場となり、入学試験の受験資格を剥奪とする。
こんな感じだった。
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