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閑話 帝国第一皇女

 ティアード帝国 帝都キングストンの宮廷内にある中庭で、少女達の賑やかな話し声が響く。


 キラキラと輝くブロンドヘアーに、綺麗に整った目鼻立ちをした青い瞳の少女は、ティアード帝国第一皇女【セイレーン.キングストン】は仲の良い友人を招いて優雅なお茶会を開いていた。


「みなさん、来月はティアード学園の入学試験ですけど、準備は進んでるのかしら?」


 セイレーンは優雅に笑みを浮かべて、友人達とティアード学園入学試験の話を始める。


「セレン様でもティアード学園の入学試験をお受けになるのですか?」

「えぇ、パパが言うには『学園は全てに平等』らしいの。それは皇族も例外ではないみたいで、入学試験を受けるように言われたのよね……」


 面白くなさそうな表情を浮かべて、父である皇帝への愚痴を言うと、友人達もセイレーンに同調するように返事をする。


「実際は、尊い存在の貴族と平民を平等に扱える訳なんてないというのに……本当に面倒ですわね」

「そうよね!私は幼少の頃より魔法と武術を嗜んでるのよ。ティアード帝国第一皇女と平民との格の違いを思い知らせてあげるわ。そう、ティアード帝国第一皇女セイレーンの力をね」


 生まれてから挫折という物をを知らない第一皇女は、溢れだす自信から宣言するように友人達に言い放ったのだった。


 ティアード帝国第一皇女はまだ知らない。セレスティアという存在を、彼女がもう1人のセレンを知るのはティアード学園入学試験の時になる。

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