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閑話 帝国第二皇子

 ティアード帝国 帝都キングストンにある宮廷の中庭で剣撃の音が鳴り響く。


『キィン、キィン、ガキィン!』


 そこではティアード帝国第二皇子【スレイン.キングストン】が剣の鍛錬に励んでいた。


「はぁっ、はぁ、はぁ~……」

「スレイン様、今日の訓練はここまでです」

「はぁ、サインツありがとう」


 スレインは肩で息をしながら返事をすると、サインツはタオルを投げ渡してから話し掛ける。


「スレイン様、いよいよ来年よりティアード学園への入学ですね」

「ははっ、僕はまだ試験に合格してないんだよ」


 スレインはまんざらではない笑顔で返事をすると、サインツもタオルで汗を拭きながら答える。


「スレイン様が不合格になるなら、誰も合格する事は出来ませんよ。文武両道を唱えるティアード学園の受験生、いや世界中の同世代を見渡してもスレイン様に並ぶ者なんて居ませんよ(笑)」

「それは買い被り過ぎだよ。だって僕はサインツから1本も取れない弱者なんだからね(笑)」


 スレインは否定はするが、その顔には自信が漲っている。


「10歳の少年が【剣聖サインツ】と打ち合えるだけで、十分に脅威的な少年なんですがね(汗)」

「ふふっ、ティアード学園での生活は楽しみにはしているよ。同世代のライバル達と切磋琢磨するなんて楽しそうだからね」


 同世代のライバルの部分強調しながら、楽しげな表情で答えた。


「まぁ、スレイン様のライバルになる者が居るとは思えませんがね。ちなみに私は首席で卒業したので頑張ってください(笑)」

「僕にプレッシャーを掛けないでくれよ?まぁ、サインツの期待に応える様に努力はするさ(笑)」


 ティアード帝国第二皇子スレインはまだ知らない。同世代にセレスティアという存在がいる事を、スレインがセレスティアの存在を知るのは、ティアード学園入学試験の時になる。

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