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第57話 聖眼覚醒

 月日が流れて私は10歳になる日を迎えたの。


 この2年間で私達の冒険者クランは【スピカ魔洞】を35階層まで攻略を進めたの。従魔のロハはゴブリンキングで進化の限界を迎えたので〘進化の実〙を使うと、ゴブリンからオーガへと種族進化を果たしたの。

 2年間のダンジョン攻略で従魔を増やして、鬼族が15体と獣族が10体の総勢25体になって、結構な大所帯になったんだよ。


 そんな充実した毎日を過ごして、私は遂に誕生日を迎えて10歳になったの。

 これからママと一緒に10歳記念〘毎日ガチャ〙を回すところなんだよね。


「じゃ、ママ〘毎日ガチャ〙を回すね!」

「えぇ、何が出るか楽しみね♪」


『〘毎日ガチャ〙10歳記念の特典でRank S以上確定ガチャになります』


『ガチャ……〘聖眼〙』


〘聖眼〙正義・知識・希望・純潔・救恤・忍耐・誓約の七徳を左眼に宿す事により、この世を安寧へと導く聖なる力を行使できる。発眼する事で〘聖眼〙の使用できるが、使うたびに聖なる力が蓄えられて光の使徒となる。


 遂に私は〘聖眼〙を引き当てた!隣にいるママに〘聖眼〙の事とその力について報告をする。


「ママ、〘聖眼〙が出たよ!」

「セレスティア、その〘聖眼〙には七徳という力を持っているのかしら?」

「うん、私の左眼には〘聖眼〙と七徳の力が宿ってるみたいだよ」

「あぁ……遂にセレスティアに〘聖眼〙が宿ったのね。ねぇ、左眼に魔力を流してみてくれる」


 ママは感涙しながら、左眼に魔力を流すようにと言うので、私は左眼に魔力を流してみる。


「うん、魔力を流すね」


 左眼に魔力を流してみると、ママはその様子を見て私が〘聖眼〙を得たと確信したの。


「セレスティアの左眼にヘプタグラムの紋章が現れてる……本当に〘聖眼〙を得たのね」

「この〘聖眼〙の力があれば、レオーネ王国を倒す事が出来るの?」

「ううん、まだ〘聖眼〙を得ただけで、その力の行使と制御が出来るようにならないと駄目なのよ。初代聖帝様以外は誰も発眼しなかったから、ママにも〘聖眼〙については教える事ができないのよ」

「私が少しずつ〘聖眼〙の力を使って試していくしかないのね。必ず〘聖眼〙の力の行使と制御をして使えるようになるからね」


 私は〘聖眼〙を得る事が出来たけど、力の行使と制御について全く判らないの。初代聖帝以外に発眼した者が居ないので、私が時間を掛けて検証するしかないのよね。


「セレスティア、【影】達を集めて〘聖眼〙を得た事を伝えるわね。そして、今後の方針を変える必要があるから話合いをしましょう」

「うん!」


 この後は、私の10歳の誕生日を祝うパーティーが開かれて、パーティの場で私に〘聖眼〙が発眼した事をみんなに伝えたの。その場に居た【影】達全員が歓喜したの。


 私はこれまでハンター活動で戦う術を学んでいたけど、ハンター活動とは全く違う環境で、色々な事を学ぶ環境に身を置く事になるの。


➖・➖・➖後書き➖・➖・➖


第二章【覚醒編】は完結です。


閑話を挟んでから第三章【学園編】を開始します。戦いの連続だったセレスティアの日常は、学園という舞台に変わる事で、争いとは無関係な生活を送る事が出来るのか?

 第三章【学園編】を楽しみにお待ち下さい。

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