第54話 人魔が共生する未来
ダンジョンから拠点へと戻った私は、装備を全て外して身体の汚れを落とす為にお風呂へ入る。当然だけどママも一緒にね♪
「無事と判っていても、セレスティアに傷が付いてないか心配になるわ」
「あははっ、くすぐったいよ〜(笑)」
ママはそう言いながら、私の身体中を事細かに洗いながら異常がないかチェックしてくれるの。
「ママ大丈夫だよ。私が魔法で魔物の動きを止めたところ、従魔のロハが仕留めていただけだからね。ダンジョンだから土埃で汚れちゃうのは仕方ないもん」
「ママはね、本当はセレスティアに危険な事はさせたくないの……何にも関わらずに生きていけるなら良かったのに」
ママは私が危険を冒す事を常に心配して、普通の子供と同じように生きて欲しいと願っている。私は真実を聞いてから覚悟が出来たので、気にしてない事を伝えるの。
「私は自分の真実を受け入れたから問題は無いよ。ママと私はレオーネ王国を何とかしないと、いつまでも安心出来ないんだもん」
「こんなに小さなセレスティアの方が、私より覚悟を決めてるのね。弱いママでごめんね」
「ううん、私の事を大好きで愛してくれるママが居てくれる。私はそれだけでいいんだもん。それにね私はレオーネ王国を倒したらさ、やりたい事があるんだよ」
「どんな事をしたいの？」
「人族と魔物が戦わないで手を取り合って、共生する世界が出来たら良いなって思ってるの」
「うん、セレスティアならきっと実現出来るわ。ママはセレスティアを信じてるからね」
私はロハを従える事で魔族を知って、人魔が共生できる未来を実現する夢物語をいつか実現したいと思う様になったの。
その事をママに伝えると、優しく『実現出来るわ』と言ってくれたので、いつの日がこの夢が実現出来るんじゃないかと思ったの。
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