表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/231

第34話 商業ギルドへ

 翌日、私達はカヴィア町へ戻ってから冒険者ギルドへ向かったの。


「おはようございます。要件を伺います」

「おはようございます。討伐依頼のクエストを完了したので手続きをお願いします」


 私は完了サインが書かれた依頼書と、討伐部位の魔石と買取り素材の牙を提出した。受付嬢は書類に目を通してから魔石と牙の数を数える。


「確認しました。塩漬け依頼を受けて頂きありがとうございました。依頼報酬は銀貨60枚と牙の買取は銀貨120枚になります」

「ありがとうございます。銀貨はそのまま受け取りますね。少し相談なんですが、依頼主の牧場で余ったミルクがあるので欲しい業者を探してるんです」


 おじさんの牧場で取れるミルクの事を相談してみると、受付嬢は1枚の紙を手にして説明をしてくれたの。


「その手の話なら、商業ギルドへ行けば相談にのってくれますよ。少し離れてるのでこの地図を渡しておきますね」

「ありがとうございました♪」


 受付嬢から地図を渡されたので、私達は商業ギルドへと向かって行って、おじさんのミルクの事を紹介する事にした。


 冒険者ギルドは【剣と盾】の看板で、私達の向かってる商業ギルドは【算盤】の看板なの。その算盤の看板が掲げられた建物を見つけたので、中へ入ると相談受付があったので、受付のお兄さんに話し掛けたの。


「カヴィア町の東にある牧場で、牛と山羊ミルクを預かってきたんです。このミルクを加工用として卸せる加工業者を紹介して欲しいんです」

「あれ?確かあの牧場って、食肉しか卸してなかったんじゃない?」


 お兄さんは、牧場の事を知っていたみたいなので、事情を説明と預かったミルクを渡す事にした。


「そうなんですが、オークの襲撃を受けて卸せる牛や山羊が減ったので、雌牛や雌山羊のミルクの余剰分があるので、加工用に欲しい業者があるなら売りたいそうなんです。これがそのミルクです」

「なるほど、それなら欲しがる業者に心当たりがあるから、私が牧場へ行って卸せるミルクの量の詳細を聞いてみるよ。知らせてくれてありがとうね」

「いいえ、オークによる家畜被害で困ってるみたいだったので、少しでも力になれたなら嬉しいです。どうかよろしくお願いします」


 そう言ってから私達は商業ギルドを後にしたの。


 家に帰って、今回の出来事をママに報告したら褒められたの。


「セレンは本当に優しい子ね。セレンのママである事が誇らしいわ♪」

「えへへ♪ママの娘で誇らしいよ♪」


 困ってる牧場のおじさんの役に立てた事も嬉しかったけど、ママに褒められた事の方がずっと嬉しかった事は内緒なんだよね(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ