第13話 ガイの報告
俺はセレスティア様を送り届けてから、家に帰宅して今日の事を両親に報告をする。
「ガイ、戻ったか。何事もなく終わったようだな」
「ギルドにバカそうな奴が居なかったのは【影】の仕事なんだろ?それと、セレスティア様の事で何だけど、重要な報告があるんだよ」
「ん?何か不穏な事でもあったのか?」
俺がセレスティア様の事で重要な報告があると伝えると、父さんと母さんが真剣な眼差しを俺に向けてきた。
「セレスティア様の事で重要な報告とはなんだ?影長も呼ぶ必要がある事なのか?」
俺には判断が出来ないので、取り敢えず父さんに話を聞いてもらって判断をしてもらう事にした。
「いや、その判断については父さんに任せるよ。セレスティア様は無詠唱で魔法を使えるみたいなんだ。今日の採集クエスト中に単角兎が現れたから、セレスティア様に魔法で狩ってもらったら、そしたら無詠唱で水魔法の水刃を発動させて単角兎を狩られたんだ。正確なコントロールだったから魔力操作力の腕前はかなりのものだよ。驚くほど簡単に単角兎の首を刎ねたんだぜ……正直あれは焦ったよ」
セレスティア様が魔法を発動させた状況と、簡単に単角兎を狩った事を報告すると、父さんは少し考えてる様子だった。
「セレスティア様はそれ程のお方なのか……これは影長に報告しないと駄目だな」
「当面は動物が現れやすい場所で採集クエストをして、動物が現れたら魔法の練習をしてもらうのが良いのかな?」
俺なりの考えを父さんに伝えてみると、直ぐに呆れ顔で返事をした。
「勝手にセレスティア様の方針は決めれる訳がないだろう!影長とお嬢様の判断を仰いでからだ。まぁ、そうなる可能性は高いだろうがな」
「それから、俺ではセレスティア様に魔法を教える事が出来ない。誰か魔法を使える有能な者をパーティーに加えてもらえないかな?」
俺は魔法を使う事が出来ないので、【影】で魔法を使える者を用意して欲しいと伝えた。
「あぁ判ってる。その辺りの事を含めて緊急会議を招集して、セレスティア様の今後に付いての方針を決めるから待ってろ」
「判ったよ」
俺はセレスティア様に無限の可能性を感じた。
セレスティアの傍で成長の手助けが出来る様に、俺は更に自己鍛錬に励んで、生涯を捧げる覚悟を持ってお仕えすると心に決めた。
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