第9話 ガイの油断と弱さ
俺は冒険者ギルドから家へと戻って、自室に籠もって反省をする……
セレスティア様に怖い思いをさせてしまった……お1人で冒険者として活動するには危険と言う事なので、この俺が一緒にパーティーを組んで、セレスティア様をお守りするのが俺の役目だったのに……
「ガイ、入るぞ!」
真っ暗な俺の部屋に、両親が部屋に入ってきた。
「お前は任務を軽んじてる。だから油断をしてあんな事になるんだ。影長からはセレスティアを守る任務を解けと言われている。だが、お嬢様からセレスティア様を守ろうとした事で、お前が怪我した事を気になさっている聞いた。更にお前とのパーティーを解散する事で、お優しいセレスティア様がその事で、心をお痛めになる可能性が高いとも言われた。その事を考慮してお前の任務は継続となったぞ」
「俺は……」
何も言えずに黙ったままの俺に対して、母さんが厳しい口調で話し掛けた。
「ガイ、あなたはまだ子供だけど【影】でもあるのよ。【影】ならば、第一聖女カルメンお嬢様と、セレスティア様の安全を第一に考えて行動しなければならないのよ。今回の件であなたは怠慢だったとしか思えない」
「俺はどうすれば……」
「簡単な事だろう。お前はもっと自覚を持って強くなる為に努力しろ!お前は【影】としてその生涯を、お嬢様とセレスティア様に捧げる事になるんだからな。今回の件で、お前は己の弱さに気付けたんたろう?それなば自己鍛錬に励んでもっと強くなれ!身体だけじゃないぞ、心もしっかりと鍛えるんだ。【影】の任務に隙など絶対にあってはならないんだからな!」
父さんの激励ともいえる言葉に、俺の身が引き締まった。
「父さん、母さん、俺はもっと強くなる努力をするよ。だから、今まで以上に厳しく俺に接して欲しいんだ。2人とも俺を鍛えて欲しいんだ頼むよ!」
「「判った」」
俺はもっと強くなって、必ずセレスティア様を守ってみせる。
これからは一切の油断もせずに、セレスティア様に恐い思いも、悲しい思いもさせないと誓った。
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