第19話 北門陥落
デマイズとの戦いの後は、転移魔法で拠点へと戻りセイレーンを静養させる事に、ママは私達が戻った事に気づいて部屋から出てくると、左手首を失い苦痛に耐えるセイレーンを見て慌てる。
「セイレーン!その怪我は?セレスティア、早く治療をしてあげなさい!」
「ママ……その傷は魔剣によるものだから、回復魔法では治す事ができないの……」
治す事が不可能だと聞いたママはセイレーンに近寄って謝ったの。
「私とセレスティアの復讐に付き合った事で、こんな怪我を負わせて……許してね」
「お母様、私は全て覚悟の上です。謝罪は不要です」
「痛みが激しいみたいだから、魔法で強制睡眠で休ませてくるね」
早くセイレーンを休ませたいので、部屋へ移動してベッドで横にさせる。
「睡眠状態で痛みが和らげば良いんだけど……」
「心配しないで、眠れば少しは痛みを忘れる事が出来るわよ」
「そうだね、セイレーンおやすみ。〚睡眠〛」
魔法で睡眠状態になると、痛みで辛そうだった表情が柔らかくなったので一安心。私はセイレーンの部屋から出て、これからスパロンの要塞へ攻撃を仕掛けて来る事をママに伝える。
「セイレーンは魔法で眠ってるけど、痛みで目を覚ますかも知れないから気をつけてあげて欲しいの。私はスパロン要塞を攻撃してくるね」
「セレスティア、あなたは大丈夫なの?今日はこのまま休んだ方が良くない?」
ママはそう言うけど、私は首を横に振ってスパロンへ向かうと答えたの。
「私は大丈夫だよ。それにスパロン要塞を攻撃するのは従魔達だからね、私は見届けるだけで何もしないから安心して」
「そう……本当に無理はしないでね?」
「うん、直ぐに戻るね。ママ大好き愛してる」
「私も大好きで愛してるわよ」
ハグを交わしてから私はスパロンへ転移して従魔達を召喚する事にする。
『あの場面で戻したから心配してるんだろうな……』
なんて思いながら召喚をすると、ロハは召喚と同時に私の無事な姿に安心して口を開いた。
「セレスティア様、ご無事でなによりです。ですが一言だけ言わせて頂きます。我々のような物の為に誠にありがとうございました」
「みんなも聞いて欲しいの。あなた達は物じゃないよ、大事な仲間だから私はそう思ってるの。だからこれからの行動でも命を大事にして欲しい」
「「畏まりました!」」
私の言葉を聞いた従魔達は全員跪いて返事をしてから、ロハを先頭にスパロン要塞を目指して行った。
それから1時間足らずのうちに、従魔達は誰一人欠ける事なく要塞の北門を陥落させて私の元に戻ってきてくれたの。




