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第18話 半神格化

 無意識に聖眼と魔眼が発動する。


 私の背中の左側から純白に輝く翼が、右側から漆黒の翼が現れて、身体も同じように左腕は純白に、右腕は漆黒へと変化した。

 その様子を見たデマイズは面白そうに語る。


「変身するとか楽しませてくれるな(笑)あの女を殺せばもっと面白くなるのかっ……」


 話し終わる前に私はデマイズの左手首を消し去る。デマイズが攻撃された事に気付いたのは、左手首を失い激痛が走ったからだった。


「ぐっ……何をした?」

「お前……セイレーンに……許さない……消えろ」

「くそっ、話が通じねえか、オラッ!」


 デマイズは焦りながら魔剣を振るうが、私は魔剣を左手で掴んでそのまま破壊した。魔剣を破壊され、私との距離をとるデマイズに向けて左腕を振るう、閃光が走ると同時にデマイズの両足が消え去って、そのまま地面に倒れた。


「なんなんだ!何が起こってるんだよ!」

「お前……消えるだけ……」

「くそっ、俺が全く歯が立たないとは」


 デマイズは勝てない事と己の死を悟った。


 セレスティアはゆっくりとデマイズに近寄って、左足で頭を踏みつける『グシャ』と音を立ててデマイズは消滅した。


「許さない……魔族……全て消し去る……」


 デマイズを倒しても元の姿に戻らない、セイレーンは左手首の痛みに堪えながらセレスティアに近寄って抱きしめる。


「セレスティア、もう魔族は倒したわ。私の傷は大丈夫だから、私の大好きなセレスティアに戻って欲しいの……お願い」

「セイレーン……私の大好きなセイレーン!」


 セイレーンの声が聞こえた瞬間、私は我に返って元の姿へと戻ったの。


「セイレーン、傷を直ぐに治さないと!」

「それが……治癒魔法が効かないのよ……」

「そんな!並列思考(バトラー)原因を調べて!」

『セレスティア様、セイレーンの傷は魔剣の糧になり消滅したので戻す事は不可能です』


 失った手首は元に戻す事が出来ない、その事をセイレーンへ伝える。


「そう……仕方無いわ。セレスティアを守れたなら、手首を失っても後悔はないわよ!」

「ごめん……私が弱いからこんな結果に……」

「不意打ちされてなければ勝てたわよ。それよりも、まだ3人の魔将が残ってるから注意しないとね」


 泣きながら謝る私をセイレーンは優しく抱きしめてくれた。

 これから戦う相手である魔将は、情け容赦無しで仕掛けてくる事を念頭に、セイレーンや従魔達を守り抜く事を決意した。

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