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第17話 スパロンの戦い

 私達は部屋を出てからスパロンへ移動しようとした。するとセイレーンが私の手を握って動きを止めたの。


「ごめんね、セレスティアの望まないやり方なのに……」

「大丈夫だよ!私はママの望みを叶える為なら何だって大丈夫。さぁ、スパロンへ行こう!」


 このやり方を提案したセイレーンこそが、1番心を痛めてる事を私は知っている。私にとってセイレーンはママの次に大切な人。この2人さえ居ればどんな苦難も乗り越えられるんだ。


 私達は馬車に乗り街を出て暫くすると、スレイン達が道を塞いで馬車を止めたの。

 私達に向かって何か話し掛けてるが、私は馬車から降りずに飛翔タイプの従魔を召喚する。そして従魔に馬車を掴ませてそのまま飛び去って、そのままスパロンを目指した。


「セイレーン、これから先は2人で戦うって事でも良いかな?」

「業を背負うのは私達だけで良いわ」

「ありがとう」


 その後はスパロン近辺まで来たところで、地上に下りてから馬車で移動する。【闇】の情報だと防御壁は二重になっていて、外壁と内壁の間は堀になってる。住民は内壁の内側で生活をしてるので、外壁は兵士のみとなるので従魔で攻撃を仕掛けても問題ない。


 私はスパロンへ入る前に従魔達を召喚して攻撃を仕掛ける事にした。


「ロハ、北門のみを破壊させて戻って来て」

「仰せのままに!」


 従魔達が移動しようとしたその時、強大な魔力弾が従魔達を襲う。私は従魔達の前に出て魔法で壁を張って守ろうとするが……


「やらせない!〚氷壁(アイスウォール)〛」


 魔力弾は氷壁を破壊して消滅したが、私は飛び散った破片で腹部に傷を負った。


「くぅ……」

「俺の100%の魔力弾で生きてるのか?ヴィクトールじゃ無理な訳だぜ、俺は魔界四魔将のデマイズ今からお前を殺す者だ!」

「負けないよ……あぅ……従魔よ戻れ!」

「セレスティア様ぁああああ!」


 私は従魔を戻してデマイズから守る。両眼に魔力を注ごうとしたんだけど、デマイズは再び魔力弾を放ってきたので、暴食(グラトニー)で魔力弾を吸収した。


「マジかよ!俺の魔力弾を吸収したのか!物理攻撃の方が良さそうだな」


 デマイズは剣を手にして、魔法攻撃から物理攻撃に切り替える。


「これは魔剣だ。切った物は魔剣の餌になって消滅する。四肢を切り落として飾り物にしてやるぜ!」


 そう言って斬り掛かってくると、周囲を霧が覆って視界を遮ると、セイレーンが私を引っ張って移動する。


「セレスティア、少し移動して治療するわよ」

「ありがとう……」


 少し移動して、セイレーンが回復魔法で治療をしてくれたお陰で腹部の傷は癒えた。


「面倒くせぇな!オラッ〜」

『ズバッ!』


 デマイズの魔剣が、セイレーンの左手首を切断し血飛沫が私の顔へ飛んできた……


「っ……ぁああ!」


 苦悶の表情のセイレーンを見て、私の自我が崩壊して両眼が無意識に発動したの……

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