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異世界転生、授かったスキル〘毎日ガチャ〙って…  作者: 小桃
第四章 レオーネ王国 崩傾編
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第23話 希望の光現る

 王国軍兵士の強さに歯が立たない…


「ここはもう持たない…第2砦まで退却するわよ!殿は私とストラトスで、カンテラは砦までの退路の確保!」

「セイレーン様、貴女は隊長だから先へ行って下さい。俺一人で殿は大丈夫です。」

「殿が落ちると隊が総崩れになるわ。二人で確実に相手を喰い止めるのよ!」


 帝国軍では精鋭揃いのセイレーン隊だが、魔族兵が相手になると1対1では歯が立たないのだった。唯一対抗できるセイレーンは、魔族兵を優先して倒して行くのだが、数の前では魔力が持たずに退いて魔力を回復させるしかなかった。


「セイレーン様、砦の安全を確保出来ました。早く門の中へお入り下さい!」

「ストラトス、砦に入るわ急いで!」


 何とか砦に退却出来たが…50人居たセイレーン隊は残り15人にまで減って、王国軍と戦う力は残ってなかった。


「セイレーン様、我々が壁となり攻撃を喰い止めます。帝都までお戻り下さい!」

「私は隊と共に残るわ。」


 隊員がセイレーンに帝都へ戻るように伝えるが、砦に残ると断るとカンテラが懇願する。


「セイレーン様、帝都へ戻りスレイン殿下へ戦局をお伝え下さい。貴女がこの中で一番帝都へ戻れる可能性が高いんです。我々の祖国を守る為にもお戻り下さい。」

「カンテラ…判ったわ。直ぐに帝都へ出発するわよ!」

「俺とストラトスで道を切り開きます。」

「えぇ、お願いね…」


 セイレーンを帝都へ戻す為に隊員達が道を切り開こうとした時、王国軍によって門が破壊された…


「手古摺らせやがって…親王騎士団師団長の俺の力を使わせやがって…おい、てめー等!男は皆殺し女は俺の元へ連れて来い!死ぬまで犯し続けてやるぜ!」

「あれは…無理ね…あんな者に犯されるなら、私は自害するわ…」


 圧倒的な魔族が現れセイレーンは戦う気力を失った…そして、辱めを受けるなら自害しようと決意したが…師団長に気づかれ阻止された。


「自害はさせないぜ、死ぬまで犯すと言っただろ?さぁ、仲間の目の前で始めようか(笑)」

「い、嫌ぁあああ~!」


 師団長がセイレーンの鎧に手をかけ外そうとしたその時、希望の光が現われた!


『ザシュッ!』


 師団長の腕を切断された。


「ぐぁああああああ!俺の腕がぁあああ!」

「汚い手で触れて良い方じゃないのよ!覚悟は出来てるのクズ魔族。」


 聞き覚えのある声にセイレーンは安堵して涙が溢れ出す…


「セ、セレスティア…どうして…」

「私の心が《《終世の友》》を助けに行けと言ったんだよ♪ちょっと待っててね、直ぐに片付けてくるから!」


 その言葉を残して、セレスティアは師団長へ向かって行くと、


「この砦に居るのは全部魔族なの?」

「ぐっ、そうだ、この数が相手だお前に勝ち目は無いぞ?」

「問題ないよ♪セレスティア.Z.シルヴァニアが命ずる救恤(ラグエル)の力よ我が友に仇なす魔族を裁け!」


 救恤(ラグエル)から裁きの光が降り注ぎ、砦の中に侵入していた魔族達を消滅させた。師団長は最後まで必死に耐えていたが、セレスティアの双槍により斬り伏せられ消滅したのだ。

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